2011年10月29日、千葉県柏市豊四季弊店付近の放射線量です。

空間線量、0.33~0.37μsv/h
地表線量、0.42~0.45μsv/h
店内の空間線量、0.15~0.18μsv/h
店舗裏の空間線量、0.60~0.65μsv/h
側溝の汚泥、3.03~3.05μsv/h
です。

店舗裏からの風(南から)は、高いですね。

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今日はお客さんとゴルゴ13 64巻「海難審判」中の「2万5千年の荒野」を改めて読んでみました。
20年以上前に描かれた作品で、ディーゼルという表記が無く、「ヂーゼル」だったり・・・、
ちょっとレトロな雰囲気のあるものなのですが、
内容は、福島の事故をまんまなぞったような、予言めいたものになっています。


もしかして東京電力は、この話を読んでいて、

「ヂーゼル油切れによる外部電源喪失」とか、真似しちゃおっかな~?みたいな。
全然洒落になっていないお話です。


さて、作中P148~149で、原発所長と技師、地元漁師の3人が軽く口論をする場面があります。
それは以下のようなものです。


ハロルド(地元漁師):「よう!発電所の先生!」
ハロルド:「発電所(原発)が来てからってもの、漁がさっぱりだ!危ねえ湯をたれ流しにしやがるから、よ!」
ハロルド:「どうしてくれるんだよ!」
原発所長:「ハロルドよさないか!」
原発所長:「原発のお陰で町も発展してるんだから・・・」
ハロルド:「けっこうなことだなっ署長さん!!」 (署長の署の字は原文ママ)
ハロルド:「でも、そのあげくがこの町は死の町だ!今にこの町は人が住めなくなるぜ!」
バリー(善良な原発技師):「・・・・・・・」
バリー:「今じゃあ私だってこの町の人間だ。妻や子も住んでいる・・・・・」
バリー:「君の心配するようなことは絶対におきない・・・・・・」
ハロルド:「そんなに安全なら、なんでロスの真ん中に作らねえんだ!?」
ハロルド:「へん!」(立ち去る)
ハロルド:「!」(ゴルゴに気がつく)
以下略


地元漁師ハロルドの、魚が取れなくなった、という訴えは、実は重要な要素です。
この訴えには、幾つかの複合的な原因が考えられます。


●一つには「危ねえ湯」発言(原発から排出される高温の冷却水)


常に高温の湯が排出されていることにより、海流や水温帯に変化がもたらされ、

その付近の魚族生態系が乱されていることによります。
アメリカのとある古い原発では、排水口付近の熱水を目当てにジュゴンが集まってきてしまい、

そこで繁殖が行われ、一大営巣地と化してしまい、

一日でも排水が途絶えたならばジュゴンが生きてゆけない水温になってしまうことがわかり、

メンテナンスの為の停止すら出来なくなり、原発推進派・反対派共に頭を悩ませる種となっています。
本来ならば存在しない大量の熱水が常に放水されているというシチュエーションは、
その熱水が放射性物質を含んでいなくても、魚族にとって十分に大きな問題となります。


●二つめには、「危ねえ湯」の中に含まれる放射性物質の蓄積という更なる問題があります。


高温であり、放射性物質を含む「危ねえ湯」を垂れ流すということは、その温度帯、

また、魚族の内部被曝による生殖能力の低下及びハッチアウト率の低下、

更には生存に不利な奇形を抱えたことによる生存率の低下、

単純に考えてもこのような事象により、魚は必然的に獲れなくなります。

※ここで、高温の水温帯を特に好んで特異的に集まる魚族は除外します。

あくまで在来のもの、という意味です。

集まってきたものさえも、内部被曝による生体濃縮は増強されますので、

食べるのが好ましくないばかりか、その個体集団が後々衰退してゆく可能性も考えられます。


注)作中の「危ねえ湯」は、東海村では393ベクレル/キログラムの所謂原子炉冷却水です。

無論、ハロルドの怒っているのは、日本の食品暫定基準値以下のものであると推測されます。

今東電が垂れ流し続けているのは、既に計測不能な単位が「テラ」とかの、

更にもっとクッソ汚いめちゃめちゃ「危ねえ湯」です。


2万5千年の荒野、2011ver.とすると、以下のような会話になるのでしょうか?

ハロルド:「発電所(原発)が来てからってもの、漁がさっぱりだ!危ねえ湯をたれ流しにしやがるから、よ!」
ハロルド:「どうしてくれるんだよ!」
原発所長:「ハロルドよさないか!」
原発所長:「ジャパンではそれを食ってるんだぜ・・・」
ハロルド:「けっこうなことだなっ カミカゼかよ!!」 

ハロルド:「でも、そのあげくがジャパンは死の町だ!今にジャパンは総被曝だぜ!」


こんな感じでしょうか・・・?


さて、本題ですが、
各都道府県に於ける、水産物放射性物質調査結果(時系列版)が出ました。
全24ページにわたり、3月24日から8月31日までの時系列で、

放射性物質の調査が行われた水産物(海産・内水面問わず)の名称が機械的に羅列してあります。

わざとわかりにくくしたかのような酷い羅列方法ですが、どうか御熟読ください。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/kakou/Q_A/pdf/110831_result_jp2.pdf

このような結果を大々的に公表せず、ひっそりとpdfファイルで置いておく、というのが、ごまかしであり、

非常に腹が立ちました。
一般の消費者や、少しパソコンをいじる程度の方であれば、とても発見できる代物ではありません。
私自身も人に教えてもらって気がつきました。


このファイルから読み取れることは以下の事項です。

1)傾向として、爆発した原発付近のものが高く、離れると若干低くなること
 (これは、先のグーグルマップにおける、海の汚染度に着実に比例しているように思われます)
2)やはりただちに取り込みは開始されていたこと。
3)思ったよりも深い海域に住む魚族(底物)にも着実に汚染が進んでいること。
4)(イメージとして)テトラポットや防波堤でつれるような、より岸辺に近い海域に住むものの汚染が高いこと。
5)回遊性のものからも出ていること。
6)8月31日の時点では、ハードなフィッシュイーターよりも、岸辺に近いものの方がより酷く汚染されていたこと。
7)汚染は直線的に体内へ蓄積され、時間と共に検出される魚種が拡大し、その凝縮度合いも高まっていること。

などなど・・・


短時間考えただけでも、この程度のことには思い至りました。


従いまして、特に親潮帯の魚族については、

食べるならば「今日この日」が一番汚染度が低いということです。

食べたくなったら、付け合せを考慮して、思い立った日に食べるのが一番良いな、と自分的には思いました。
それほど放射性物質の時間的な累積をの酷さを物語っているファイルです。


次に今後起こるであろうことを簡単に推察します。
私たちに一番身近な秋刀魚・イワシから話しを進めてゆくと、
水揚げされる秋刀魚は、当歳~明け二歳がメインになります。秋刀魚は繁殖期は通年になります。
イワシは、明け三歳魚がメインになります。イワシは2月~4月にかけてが繁殖期になります。
秋刀魚・イワシなどは先ず、今更問題にされているプランクトンを主に摂餌する魚族であり、

生体濃縮の第一段階に存在します。
これら第一段階に存在する魚族の個体数が、フィッシュイーター類の生存可能な個体数を左右します。


イワシは下手をすると、2年後からいきなり不漁が始まるかもしれません。
丁度繁殖期に原発事故が重なり、太平洋側で藻場が大規模に汚染されました。

産卵期に襲った津波の影響も深刻かと思われます。
前例の無い規模のことなので、影響を計ることは困難ですが、

2年後に目に見える形で何かが起こるかもしれません。

それは終わりの始まりかもしれません。


秋刀魚は日本海側でも繁殖可能ですので、致命的な打撃にはならないかもしれませんが、

絶対数は減少するかと思われます。
今年水揚げされた秋刀魚は当歳魚が殆どで、

明け二歳魚が少ないことから、秋刀魚は豊漁にも関わらず高値止まりが続きました。
明け二歳魚が少なかったのは理由がよくわからないのですが、

つまりは海の中で当歳より大きな体を維持するだけの食べ物が十分に得られなかった、

もしくはそれらを多く食べたが為に何かが起きた、ということが推察されます。

もしかすると当歳に比べてカロリーの高い小エビ等を多く食べる明け二歳魚の食生活に、

何か放射能が関与し、それによる個体数の異常減少が起こったのかもしれません。
そして、仮に放射性物質が明け二歳魚の減少に関与していた場合、

来年からじんわりと個体数が減り、即ち不漁や高値どまりが継続する可能性はあるものと思われます。
また、恣意的な推測になるのですが、

実は今年獲れた秋刀魚は殆どが日本海側で生まれ育ったものが回遊してきただけで、

太平洋側で生まれ育ったものは全滅に近い状態にあったという可能性も無きにしあらずです。
津波により相当な攪拌を受けましたので、その要素も考慮されるべきかと思われますが・・・。


秋刀魚やイワシなどの食物連鎖の底辺にある魚族が減少すると、

フィッシュイーター(魚を食べる魚)にとっては極めて重いダメージが起こります。
彼らはその運動量を支えるため、非常に多くの餌を要求します。
十分に食べられないこと=即時の餓死・繁殖能力の低下につながり、

更に放射性物質の蓄積した魚族を食べたことによる内部被曝も重なり、

下手をすると絶種寸前に追い込まれるものも出てくるかもしれません。
既にそれは、シーシェパード(私は全く好きではありませんが、)が警告しております。


居付きではない回遊魚でも同じことで、マグロ・鮭マス・カツオ、などなど・・・、
私たちの食卓を彩る馴染み深い魚に深刻な影響がもたらされる可能性は大です。


必然的に作中のハロルドの言うところの「漁がさっぱりだ!」の状況が到来し、

特に濃厚な放射性物質に晒される沿岸部では死の海が容易に想像出来ます。


海の魚の個体数に影響が出るということは、即ちそれを食べている海鳥にもダイレクトな被害が出ます。
そしてその海鳥が飛来することによって、成り立っている生態系というものもあります。


それは最早魚族にとどまることではなく、影響は壮大なスケールで起こり、想像を絶する世界です。
更に書くと、海獣類(セイウチ・トド・オットセイ・ジュゴン・イルカ・シャチ・クジラ・アザラシ・イッカク・・・などなど)は、放射能の影響が出る前に餓死→更なる個体数の減少の危機に晒されるかもしれません。

今問題になっている汚染されたプランクトンを主食にしているジンベエザメなど、どうなっちゃうんでしょうか?

それこそ、水族館に居る獣医の手腕が問われるところです。

果ては陸上の白熊にさえ影響が出る可能性はあります。


昨日の政府発表では、廃炉に向け今更検討し、

燃料棒(メルトスルーしてどこにある?)を取り出し、

完全な廃炉にいたるまで30年を見込んでいるとニュースで報じておりましたが、
30年はオーバーとして、単純に考えても、

放射性物質の放出(今現在も継続しています)&拡散は止まりません。
この放射性物質の拡散は、現状の原発維持状況を見るに、

どう贔屓目に見ても廃炉寸前まで止まることは無いように思われます。

昨日論じていた専門家?政治家?達は、かなりのお歳を召した方と見受けられましたが、

30年後の廃炉時にはもうこの世にいらっしゃらないでしょう。

30年後の世界で、言ったことの責任を取れるのは何人居るのでしょうか?

そして、取り出しが成功したとして、その燃料棒はどこへ行くのか?
それは、私の故郷、青森県にある六ヶ所村です。
(そうですよね?東電さん!政府さん!)

青森県は、癌発生率日本一。同時に自殺者日本一。
と、言われています。
六ヶ所と癌の発症の因果関係は未だ調べられていませんし、

政府&東電的には因果関係など絶対に無いのでしょうが、私は原発事故以前から甚だ疑問でした。


自殺者日本一・・・・。
これが何を意味するものか?
聞いたところによれば、癌を発症し、痛くて痛くて苦しくて苦しくて、

自ら死を選んでいる方が多いと身内から聞きました。
来年からは癌・自殺共にランキングに変動が出るかもしれませんが、

もし原発に関係のあることであれば、

今日この日から食べ物や生活に気を配ることでリスクは確実に低減できます。
ウクライナにもベラルーシにも健康な方は大勢いらっしゃいます。

偶然健康、ではないと、信じたい気持ちもありますが、
チェルノブイリ事故当時から、今に至るまで健康を守られた方のお話を聞くと、

生まれつきの要素は当然ありますが、水や食物に注意しすぎるほどした、という人ほど

生き残っている確率が高いのはデータとしてはっきり残っています。

無論、気をつけすぎても命を奪われた方も大勢いらっしゃいますが、

可能性としてやらないより遥かにマシです。
あきらめてしまうべきことではありません。


話が逸れてしまいましたが、
ちょっと考えただけでも、漁業で復興は、今後最低30年無いと私達は思います。
30年後、下手をすれば日本海側を主とした場所から移植する種苗生産から始めなければ、

親潮帯に魚はいなくなっているかもしれません。
沿岸部の地域差の多い魚種の一部に至っては絶種~絶滅危惧種に昇格してしまい、

(たとえばレッドデータブックに掲載されてしまうとか)

法的に獲る事が出来なくなる可能性すらあります。
また、回遊魚に与えられたダメージは、

とんでもない遠方の漁師さん方に重大な危機をもたらすかもしれません。(海外)


農家の皆様のみならず、漁師さん方への補償は、ただちにされるべきことであり、

絶対に放置されてはいけない問題だと強く感じます。

特にアンコントローラブルな海の生き物が相手であり、漁に出る水産業というものは

傍観することしか許されない立場であるのですから、

早急な対応が求められます。


魚に至っては、食べ合わせで内部被曝を低減させることが可能なのならば、

なるべく早めに食べたいものを食べる、という選択肢もあるのかもしれません。
私達は、今日からそれを実行しようと思います。


良く人間に対する放射性物質被害に関する実験、という表現がされますが、
こんなに壮大な規模で魚族に対してダメージが与えられた事故は、

それこそ政府の言う「想定外」で、最早誰にも想像も取り戻しもつかない、

ただ見守るしか出来ない、未知の世界が始まった気がします。

ただでさえ、海のものの繁殖は、未知の部分が多く、人間がプラスの方向に干渉しにくいものです。
その部分に挑戦し続けるのが水産学であり、観察の累積、推測の累積、

それらによって明かされつつあったものもあったと思います。
それが今や、東電の手順ミスにより、世界的規模でしっちゃかめっちゃかになりつつあります。
或る意味アルカイダより迷惑をかけているようなものです。
どうして東電が国際テロ組織「テプ=コ・トウ・デン」として認定されないのか、不思議です。


私達は金魚屋です。
私達の仕事は、無論、金魚を売ることですが、もう一つやらなければならない事が増えてしまいました。

これから金魚というものに於ける放射性物質の影響を、

実験的な自家繁殖(これは販売しません)に於いて、記録し、

後世に残さなければならないと思ってしまいました。

幸い、高線量の地域に店を構えておりますので、それが可能です。

高い線量を放つ汚泥は、3歩あるけばゴロゴロ落ちてます。

それぞれの対照区を設け、比較実験を行います。


勿論、弊店如きの規模では放射性物質による影響を実証しきれるものではありませんが、

目に見える形で傾向として記録に残すことは出来ます。
出来る範囲のことから実行することに尽力してゆこうと思います。


私達が健康に生きていられれば、ですが・・・・・・・。