観賞魚、特に金魚に於ける放射性物質の害、という点では、
有りと言えば有り。無しと言えば無し。
という曖昧なお答えになります。
そもそも、水道水を使用した室内飼育に於いては、水槽そのものが外部からの放射線を遮蔽する効果がありますので、寧ろホットスポットに於いては寝室の壁一面に水槽をめぐらせる勢いでお勧めをしたいぐらいです。
ペットボトルで放射線遮蔽作戦・郡山市立橘小学校
http://www2.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=0710015&type=1&column_id=314087&category_id=8761
ただお気に召した個体を飼い、終生飼育をされる分には餌にさえ気をつけてやれば何ら問題はありません。
若干問題なのは水道水です。
もう二度とそのようなことが無いと願いたいのですが、万が一水道水から放射性物質が検出されたときには水換えは控えた方が無難です。
一つに、濾過バクテリアへの影響が御座います。
これは3月22日の水道水で起こった現象なのですが、濾過バクテリアの全死滅によるアンモニア中毒の発生、という事象は何件も伺いました。
科学的に検証されたことではありませんが、疑わしいものは避けた方が無難です。
二つめに、淡水魚が放射性セシウムを体内へ吸収するタイミング、というものが御座います。
万が一再び水道水への汚染が起こった場合は、その水を使用することは致し方無いとしても、塩の使用だけは絶対にお止め下さい。
淡水魚は浸透圧調整をかける瞬間に放射性セシウムをカリウムと間違えて体内に取り込みます。
通常であっても浸透圧調整はかかっておりますが、それを殊更増進させる塩の使用だけは絶対になさらないことを強くお勧め致します。
やむを得ず、汚染された水道水を使用しなければならない場合は、活性炭やゼオライト等、吸着系の濾材で除去を試みます。
100%の吸着は出来ませんが、やらないよりは遥かにマシです。
勿論、使用後の吸着系濾材は速やかに水槽中から撤去して下さい。
また、検出可能値以下で放射性物質が混入している可能性は多分に御座います。
日常的に吸着系濾材で一度養生をしてから水換えを行うのが本来ならばベストかもしれません。
また、井戸ですが、河川の近い浅井戸や雨水の入る状態の井戸は御使用前に疑ってかかるべきかと思われます。
同様に、汲み置いたものを吸着系濾材で一度養生をし、御使用される方が無難かと存じます。
水という点で問題になるのは、降下物に常時晒される外飼いです。
やらないよりマシ式でお考えを戴ければと思うのですが、
水換え頻度はアップさせます。これは勿論汚染されていない水道水である前提です。
次に、吸着系濾材を多めに頻度高く投入し、水の清浄さを極力保ちます。
可能であれば透明な蓋など出来れば御用意いただければ、より確実に降下物から飼育水を守れます。
金魚飼育に於いて深刻な問題が出るのは、「繁殖」という点です。
チェルノブイリの例に学びたいのですが、ソ連で魚類はあまり重要視されておらず、判断材料に乏しいのが現状です。ですので、他種の例を交えた断片的な推測を交えたお話になります。
繁殖に於いて問題になるのはセシウムとストロンチウムの存在です。
特にストロンチウムは、カルシウムと間違えられて体内に取り込まれる為、カルシウム組成の組織が露出しているタイプの生物では深刻な形態異常を起こします。
琉金から珍珠鱗が出た、とか、オランダの背鰭が欠損した、とか、そういう生ぬるいものではなく、
多くは左右の深刻な不均等など、極めて不自然でぎこちない形態を呈します。
鳥に現れた異常、チェルノブイリと動物
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011042603&expand
どの段階でこういった奇形が起こるのか?
それは未知の領域です。
いまだ研究され尽くしてはおりません。
タイミング的には
1)両親(もしくは片親)の内部被曝による卵子・精子の異常
2)受精卵で発生の最中の高い線量による被曝
3)幼体時に摂取した放射性物質による成長異常
この3つが推測されます。
以下の画像は今年の春生まれの江戸錦です。
東日本産です・・・と申し上げてご安心(?)戴きたいのはやまやまなのですが、
残念なことにこれは中部地方の個体です。
何が原因でこんな異常が出てしまったのか、それは全くわかりません。
放射性物質の影響ではないかもしれません。
(それはそれで重金属系土壌汚染の可能性がありますので大問題ですが)



弊店では「江戸錦半分だけバルバータス」と呼んでいます。
少なくとも、今年までこんなものは見たことがありませんでした。
仮に放射性物質によるものだとすると、
条に異常が出ておりますので、ストロンチウムの関与が疑われます。
ストロンチウムはより遠くへと飛びますので、中部地方であれば十分に可能性はあります。
原発事故以前の親魚から採卵されている筈ですので、1)の可能性はとりあえず排除します。
3)であれば、両側に異常が出るように思います。
ですので、2)の可能性があるように私には思われます。
受精卵になり、卵割が始まって、発生が起こり、そのときにストロンチウムの洗礼を浴びたのでしょうか?
今この個体はとても元気にしております。
一日も長く長生きしてもらいたいと心から願っております。
また、愛好家の一部からは、今年片目の無い金魚が多数出てしまった、というご報告もあります。
眼球の不形成はチェルノブイリで種族を問わず、多く見られた現象です。
金魚は本来遺伝子情報が極めて不安定な生き物です。
多種多様な形態は全て不安定な遺伝子情報より得られたものであり、本来の野生動物よりも放射性物質による形態の変化は起こりやすいものであると私は推測します。
(金魚のふるさと中国・西湖のある省には、ウラン鉱床があります。宗像教授異考録ではありませんが、金魚の発生には何らかの放射性物質の関与があるのでは?と、本気で考えてしまいました。この視点で考えたことがなかったので、少し驚いております)
健康な金魚を繁殖させる為には、放射性物質の徹底遮断が必要かと存じます。
1)から3)まで、どれを取っても繁殖時には非常にリスキーなものであり、これこそ人間の勝手・罪業から作り出される哀れな命であると私は考えます。
おそらくは多くは外池で繁殖は行われるものと思われますが、その際には
●吸着系濾材の徹底活用
●雨水の遮断
●可能であれば上蓋の活用
●放射性物質を体内に蓄積させない飼料の使用
●受精卵の管理
●稚魚に食べさせるものの選択(親魚に準ずる)
●鳥の例に準じれば、カロテノイド類の大量投与も考慮
などの措置が必要かと存じます。
受精卵の管理については、途中で放射性物質の混入等を起してしまった場合は、可能性の排除という意味で、ハッチアウト前に流すことも必要かと存じます。
それが命を作る責任であると私は考えます。
こんなことは弊店如きが言うことでは無いと存じます。
ですが、お客様よりの御質問多くあり、ご返答の意味を込めてこのブログは書きました。
言わせてもらえば、この業界は原発事故以後、何をしてきたのか?
甚だあきれてしまいました。
キチガイみたいに除染に尽力した私たちはただのバカだったのでしょうか?
これから、原発がどのような状態になるのか、収束に向かうのか再び暴れだすのか、そして、何年後に空気中の放射性物質が通常モードに戻るのか?
全くわからない手探りの中で、せめて率先してこの業界の上部組織からは対応を発信して欲しかったと強く思う所存です。
本音を言わせていただきます。
どうして町の金魚屋が、
NBC(Nuclear/放射能・Biological/細菌・Chemical/化学物質)対策をさせられるんですか?
やってて自分たちで嫌になりました。
ガイガーとかもう日常で当たり前のグッズですよ!
ここ本当に日本ですか??????
ただ、これしかやることありませんので、逃げることもできません。
今年が放射能初年度です。
これからもっと酷くなる可能性もあります。
先手先手でゆかなければ、だからキンギョなんだよ!と言われ、金魚業界に大きなスキを与え、時代遅れはなはだしい、「バカな商品」がまかり通ってしまうんです。
(私は、時代遅れのバカ商品が跋扈してしまうのは、金魚業界が非常に遅れているから仕方ないと思います。)
前にも言いましたが、日本の文化である金魚だけは、最先端飼育技術を持って、中国の鼻を明かす勢いでゆかなければ、近い将来、金魚は消えてなくなります。
名映画・八甲田山の一シーン、高倉健さんの言葉を借りると、
「東電は調査すればするほど恐ろしい。
10年、いや100年経っても頑として人を寄せ付けないでしょう。」
というのが偽らざる気持ちです。
P.S
これからの時代、観賞魚フェアや日本一大会など、金魚に関わる催しもので、
その他の部の一部として「ふくいち」を創設していただきたいものです。
そうすれば江戸錦半分だけバルバータスやカタメナシキンギョにも存在意義が生まれます。
当然賞金もあり、賞状と賞金の出所は勿論東京電力で。
この提案、呑んでいただけますでしょうか?
※注)無論放射能によるものとは断定できないので、原発との関連が無関係であるかどうかのジャッジも東電と政府与党にしていただきたいものです。
有りと言えば有り。無しと言えば無し。
という曖昧なお答えになります。
そもそも、水道水を使用した室内飼育に於いては、水槽そのものが外部からの放射線を遮蔽する効果がありますので、寧ろホットスポットに於いては寝室の壁一面に水槽をめぐらせる勢いでお勧めをしたいぐらいです。
ペットボトルで放射線遮蔽作戦・郡山市立橘小学校
http://www2.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=0710015&type=1&column_id=314087&category_id=8761
ただお気に召した個体を飼い、終生飼育をされる分には餌にさえ気をつけてやれば何ら問題はありません。
若干問題なのは水道水です。
もう二度とそのようなことが無いと願いたいのですが、万が一水道水から放射性物質が検出されたときには水換えは控えた方が無難です。
一つに、濾過バクテリアへの影響が御座います。
これは3月22日の水道水で起こった現象なのですが、濾過バクテリアの全死滅によるアンモニア中毒の発生、という事象は何件も伺いました。
科学的に検証されたことではありませんが、疑わしいものは避けた方が無難です。
二つめに、淡水魚が放射性セシウムを体内へ吸収するタイミング、というものが御座います。
万が一再び水道水への汚染が起こった場合は、その水を使用することは致し方無いとしても、塩の使用だけは絶対にお止め下さい。
淡水魚は浸透圧調整をかける瞬間に放射性セシウムをカリウムと間違えて体内に取り込みます。
通常であっても浸透圧調整はかかっておりますが、それを殊更増進させる塩の使用だけは絶対になさらないことを強くお勧め致します。
やむを得ず、汚染された水道水を使用しなければならない場合は、活性炭やゼオライト等、吸着系の濾材で除去を試みます。
100%の吸着は出来ませんが、やらないよりは遥かにマシです。
勿論、使用後の吸着系濾材は速やかに水槽中から撤去して下さい。
また、検出可能値以下で放射性物質が混入している可能性は多分に御座います。
日常的に吸着系濾材で一度養生をしてから水換えを行うのが本来ならばベストかもしれません。
また、井戸ですが、河川の近い浅井戸や雨水の入る状態の井戸は御使用前に疑ってかかるべきかと思われます。
同様に、汲み置いたものを吸着系濾材で一度養生をし、御使用される方が無難かと存じます。
水という点で問題になるのは、降下物に常時晒される外飼いです。
やらないよりマシ式でお考えを戴ければと思うのですが、
水換え頻度はアップさせます。これは勿論汚染されていない水道水である前提です。
次に、吸着系濾材を多めに頻度高く投入し、水の清浄さを極力保ちます。
可能であれば透明な蓋など出来れば御用意いただければ、より確実に降下物から飼育水を守れます。
金魚飼育に於いて深刻な問題が出るのは、「繁殖」という点です。
チェルノブイリの例に学びたいのですが、ソ連で魚類はあまり重要視されておらず、判断材料に乏しいのが現状です。ですので、他種の例を交えた断片的な推測を交えたお話になります。
繁殖に於いて問題になるのはセシウムとストロンチウムの存在です。
特にストロンチウムは、カルシウムと間違えられて体内に取り込まれる為、カルシウム組成の組織が露出しているタイプの生物では深刻な形態異常を起こします。
琉金から珍珠鱗が出た、とか、オランダの背鰭が欠損した、とか、そういう生ぬるいものではなく、
多くは左右の深刻な不均等など、極めて不自然でぎこちない形態を呈します。
鳥に現れた異常、チェルノブイリと動物
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011042603&expand
どの段階でこういった奇形が起こるのか?
それは未知の領域です。
いまだ研究され尽くしてはおりません。
タイミング的には
1)両親(もしくは片親)の内部被曝による卵子・精子の異常
2)受精卵で発生の最中の高い線量による被曝
3)幼体時に摂取した放射性物質による成長異常
この3つが推測されます。
以下の画像は今年の春生まれの江戸錦です。
東日本産です・・・と申し上げてご安心(?)戴きたいのはやまやまなのですが、
残念なことにこれは中部地方の個体です。
何が原因でこんな異常が出てしまったのか、それは全くわかりません。
放射性物質の影響ではないかもしれません。
(それはそれで重金属系土壌汚染の可能性がありますので大問題ですが)



弊店では「江戸錦半分だけバルバータス」と呼んでいます。
少なくとも、今年までこんなものは見たことがありませんでした。
仮に放射性物質によるものだとすると、
条に異常が出ておりますので、ストロンチウムの関与が疑われます。
ストロンチウムはより遠くへと飛びますので、中部地方であれば十分に可能性はあります。
原発事故以前の親魚から採卵されている筈ですので、1)の可能性はとりあえず排除します。
3)であれば、両側に異常が出るように思います。
ですので、2)の可能性があるように私には思われます。
受精卵になり、卵割が始まって、発生が起こり、そのときにストロンチウムの洗礼を浴びたのでしょうか?
今この個体はとても元気にしております。
一日も長く長生きしてもらいたいと心から願っております。
また、愛好家の一部からは、今年片目の無い金魚が多数出てしまった、というご報告もあります。
眼球の不形成はチェルノブイリで種族を問わず、多く見られた現象です。
金魚は本来遺伝子情報が極めて不安定な生き物です。
多種多様な形態は全て不安定な遺伝子情報より得られたものであり、本来の野生動物よりも放射性物質による形態の変化は起こりやすいものであると私は推測します。
(金魚のふるさと中国・西湖のある省には、ウラン鉱床があります。宗像教授異考録ではありませんが、金魚の発生には何らかの放射性物質の関与があるのでは?と、本気で考えてしまいました。この視点で考えたことがなかったので、少し驚いております)
健康な金魚を繁殖させる為には、放射性物質の徹底遮断が必要かと存じます。
1)から3)まで、どれを取っても繁殖時には非常にリスキーなものであり、これこそ人間の勝手・罪業から作り出される哀れな命であると私は考えます。
おそらくは多くは外池で繁殖は行われるものと思われますが、その際には
●吸着系濾材の徹底活用
●雨水の遮断
●可能であれば上蓋の活用
●放射性物質を体内に蓄積させない飼料の使用
●受精卵の管理
●稚魚に食べさせるものの選択(親魚に準ずる)
●鳥の例に準じれば、カロテノイド類の大量投与も考慮
などの措置が必要かと存じます。
受精卵の管理については、途中で放射性物質の混入等を起してしまった場合は、可能性の排除という意味で、ハッチアウト前に流すことも必要かと存じます。
それが命を作る責任であると私は考えます。
こんなことは弊店如きが言うことでは無いと存じます。
ですが、お客様よりの御質問多くあり、ご返答の意味を込めてこのブログは書きました。
言わせてもらえば、この業界は原発事故以後、何をしてきたのか?
甚だあきれてしまいました。
キチガイみたいに除染に尽力した私たちはただのバカだったのでしょうか?
これから、原発がどのような状態になるのか、収束に向かうのか再び暴れだすのか、そして、何年後に空気中の放射性物質が通常モードに戻るのか?
全くわからない手探りの中で、せめて率先してこの業界の上部組織からは対応を発信して欲しかったと強く思う所存です。
本音を言わせていただきます。
どうして町の金魚屋が、
NBC(Nuclear/放射能・Biological/細菌・Chemical/化学物質)対策をさせられるんですか?
やってて自分たちで嫌になりました。
ガイガーとかもう日常で当たり前のグッズですよ!
ここ本当に日本ですか??????
ただ、これしかやることありませんので、逃げることもできません。
今年が放射能初年度です。
これからもっと酷くなる可能性もあります。
先手先手でゆかなければ、だからキンギョなんだよ!と言われ、金魚業界に大きなスキを与え、時代遅れはなはだしい、「バカな商品」がまかり通ってしまうんです。
(私は、時代遅れのバカ商品が跋扈してしまうのは、金魚業界が非常に遅れているから仕方ないと思います。)
前にも言いましたが、日本の文化である金魚だけは、最先端飼育技術を持って、中国の鼻を明かす勢いでゆかなければ、近い将来、金魚は消えてなくなります。
名映画・八甲田山の一シーン、高倉健さんの言葉を借りると、
「東電は調査すればするほど恐ろしい。
10年、いや100年経っても頑として人を寄せ付けないでしょう。」
というのが偽らざる気持ちです。
P.S
これからの時代、観賞魚フェアや日本一大会など、金魚に関わる催しもので、
その他の部の一部として「ふくいち」を創設していただきたいものです。
そうすれば江戸錦半分だけバルバータスやカタメナシキンギョにも存在意義が生まれます。
当然賞金もあり、賞状と賞金の出所は勿論東京電力で。
この提案、呑んでいただけますでしょうか?
※注)無論放射能によるものとは断定できないので、原発との関連が無関係であるかどうかのジャッジも東電と政府与党にしていただきたいものです。