稲川淳二さんの怖い話で、「深夜の送迎バス」というものがあります。
これはyoutubeなどではアップされておらず、有料サイトもしくはDVDでしか御覧戴けないようですが、
この話を要約すると、以下のようなものです。
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深夜、二人の男が道に迷い、とある旧道に入ってしまいます。
道を進むにつれ幅が狭くなり、すれ違うのも困難なほどの狭道になったところで、
送迎バスが対向車側に停車していることに気がつきました。
「何でこんなところに送迎バスが居るのか?」と、二人共不思議に思いながら、
ふと川沿いの土手を見下ろすと、子供達が大勢で草むしりをしている姿が見えたそうです。
ああ、幼稚園の送迎バスだったのか、と納得しかけたところで、二人は大変なことに気がつきました。
先ず、時刻は深夜、真っ暗な土手で灯りもなく、声も出さない大勢の子供達が草むしりをしている姿。
そして送迎バスとすれ違いざまに見たものは、ボロボロの廃車の中で両手を窓につき、
血だらけの女の顔がこちらを凝視している姿だったと。
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たしかこんな話だったと思います。
この話を聞いたとき、良く真夜中の深山を走る私たちとしては、異様に生々しく怖く感じられました。
この話を基本に、以下の話を致します。
ある日のことです。
ヂザカイアラショイをやっているという評判の、ある某所に行き、そこに車を置いて、
私たちはCさんと一緒にお野菜や金魚のお話などをしながら楽しいひと時を過ごしておりました。
とりとめの無い話もつきません。
日も落ち北風が強くなってきたのを機に、そろそろ帰ろうとCさんと私たちは建物を出ました。
時刻は18:30。
この時間といえど、この季節ですから、辺りは漆黒の闇です。
北風はますます強く吹き、こりゃ木枯らしだねぇ等と言い合い、ふと顔を上げた私たちが見たものは・・・。
私たちの置いた駐車スペースの横で懐中電灯やハサミを持ち、
一心不乱にしゃがんで黙々と何かをやっている子供達の集団でした。
(電池が弱いのか、すごくぼけ~っとした暗光の懐中電灯でした)
母親とおぼしき女性が暗闇の中に立ち、何かを子供達に指示しているかのようにも見えました。
また、彼女は私たちを凝視しているかのようにも思われました。
ざっと見えただけで5~6人以上の幼い子供達が居たと思います。
とにかく彼らは笑い声一つ立てず、無言で黙々と真っ暗な駐車場で何かをさせられているようでした。
Cさんは大変肝太く、武闘派の方だと私共は認識しておりましたが、
流石のCさんも「なにあれ!?」と、形相を変え、私共は稲川さんの話を思い出し、更に戦慄致しました。
そう、この場所こそ、コキンゾアラショイの絶えない戦場だったのです。
私たちは片側の軍勢の許可しか得ず、知らぬこととは言え戦場に侵入してしまったのです・・・!
私たちの車も危うく白いハサミの餌食になるところだったのかもしれません・・・・・・。
或いは、既にロックオン状態なのかもしれません・・・・・・。
恐怖のあまり、私たちは各々見えたものを整理する為にも建物に戻りました。
そして二度目に、怖いもの見たさでのぞいたのは19:00ちょっと前だったと思います。
5~6人以上居た子供は3人ぐらいに減り、
寒風吹きすさぶ中、一心不乱にまだ「何か」をしておりました。
その時もう女性(母親)の姿はありません。
とても寒い夜でしたから、何かを命じてお帰りになったのでしょう・・・。
私たちも流石に、あんな幼い子供達を6時7時と言え、この寒風吹きすさぶ暗闇の中、放置していいのだろうか?と疑問に思い、19:00を回ったら警察もしくは児童相談所に電話をしよう、と相談していた次第です。
ここで問題を整理してみます。
先ず、明らかに親が指示をしたと思われる子供達の行動、ここが問題です。
異常な行動に思われることを、子供の意思ではなく、親がさせているということに驚愕致します。
良い芽を持って産まれた子供達が双葉にもならないうちに摘まれてしまうような親の行動や言動は恐ろしいものだと、ここにも震撼致しました。
嫌がらせにもなっていないただの「ホラー」です。
下らな過ぎて涙物です・・・
それは、クリスマスイブの前日、23日の出来事でした。
最近稀に見る、リアルプチ怖い話でした。
似たような話は墨田時代にもありました。
補助輪のついた自転車に乗った幼い子供が、あるアパートのドアを叩いて
「○○ちゃ~ん、あーそーぼー!」と。
普通に「は~い!」と返事があり、次々ドアが開いて飛び出してきた子供達が
歓声をあげながら路地へ走って消えてゆきました。
深夜2時半に。
(これは今でも夢か真か幽霊かよくわからない出来事の一つです)
見たものが本物だったとして。
あの子供達は、親が夜働いているので、普通に遊んでいるだけだったのでしょう。
双方問題なのですが、各々論点が違う部分でもあります。
ですが、少なくとも墨田の子供達は嬉しそうに歓声を上げて笑いながら路地に消えて行きました。
しかし、今回私たちの見た駐車場の子供達は、楽しいという印象は全く受けませんでした。
長くなりましたのでこのあたりでお話は終わりと致します。
それでは、良いクリスマスを!