とらのすけ様へ
ご質問有難う御座います。
>よく聞くバクテリアの繁殖が増えすぎている場合目で見てどのような事でわかるのでしょうか?
上記ご質問ですが、コメント欄よりのご返信だと、字数制限がありますので、こちらよりご返信差し上げます。
まずバクテリアとは何なのか?ということですが、
漠然とバクテリアと言った場合、水の中で活動する細菌類のこと全ての種類を指します。
それは、飼育者にとって
●有益なもの
(濾過バクテリアやその餌になるタイプのもの、脱窒にかかわるものまでを含む)と、
●有害なもの
(腐敗にかかわるものや、活動の最中に有害物質を作ってしまうもの)
●無為なもの
(上記どちらのグループにも入らないもの)
の、3種に大雑把に大別できます。
バクテリアが「増えすぎている」というシチュエーションですが、
有益なものが増えすぎた場合、水はとても澄み、魚にも非常に好ましい状況が生まれます。
この場合、増えすぎたものは歓迎こそすれ、積極的に除去すべきものではありません。
ただし、バクテリアも生き物ですので、餌を食べます。
水槽中では、それがアンモニアであったり、亜硝酸・硝酸塩であったりします。
その餌を食べ尽くすシチュエーションが起こった時、増えすぎたバクテリアは当然、速やかに餓死に至ります。
従いまして、このサイクルがありますので、長期間に渡って継続して増え続けるという状況は続かないものです。
彼らは彼らなりに、出るもの・摂取するもののバランスをとり、その水槽下で調和してゆくものです。
ですから、増えすぎても殆どの場合、魚の健康上、何ら問題は起こらず、従いまして、飼育者様が「増えすぎた」と感じることは無いのではないでしょうか?
問題が有害・無為なバクテリアの存在です。
特に有害なバクテリアというものはその排泄物が問題になります。
有害なバクテリアの存在自体は、それほど危険なものではないのですが、活動が盛んになると、大量の排泄物が水中に拡散いたします。
それらの多くは、
●水のphが急変動(多くはいきなり強酸性に傾きます)したり、
●ガスの発生(メタンガスや、水の状況によっては微量ですが硫化水素が発生することもあります)
●腐敗の亢進(水中に死体があった場合、非常に速いスピードでアンモニアが大量発生致します)
●バクテリアの排泄した異物が詰まり、濾過装置がダウンする
等の弊害が起こります。
また、無為なバクテリアは、それ自体の活動により有害物質が出ることは無いのですが、
大量発生をすると、有益なバクテリアの居住スペースを圧迫し、結果的に濾過能力の大幅低下を招いてしまいます。
有害・無為なバクテリアは上記の通り非常に迷惑なものなのですが、
共通事項として、増えすぎた場合、濾過バクテリアの活動が強烈に抑制され、
目に見えて水が変になり、
(濾材にぬるぬると目に見えるほど菌類が付いているのに、魚の状態がどんどん低下してゆきます)
水換えをしたのにすぐに水が駄目になったり、
ひとかぎで違和感を感じるような異様な悪臭が起こったり、
砂利などを敷いていると、あちこちにガス溜まりが出来たり等、
水換え・清掃だけでは解決できないタイプの不可解な現象が頻発しはじめます。
濾過装置の中の変化は更に顕著で強烈なものになります。
濾材が滑るほどぬるぬるになってしまったり、濾過装置を開けた瞬間異臭がしたり、
異様な短期間で目詰まりが起こったり致します。
目で見てわかる部分としては、
第一に、「どんなにがんばっても魚が駄目になってくる」
(多くは「元気消失」から始まりますが、不可解な発赤が出ることも多いです)
「綺麗に清掃しているのに、常に水中に細かい異物が舞っている」
「底砂を敷いている時には清掃をしているのにガス溜まりがあちこちに出来てしまう」
「斃死魚が尋常ではないスピードで腐敗して溶けてしまう」(斃死後半日経っていないのに、腹が破けた等)
こういった状況が起こりがちです。
また、餌を少し放置しただけでふやける前に腐敗してしまうことも、一つの目安になります。
(魚は絶対そういう餌を食べません。新しい餌を与えると食べるのに、放置された餌がある場合は確実に腐敗しております)
上記のような状況に至った場合が、いわゆる「(有害な)バクテリアが増えすぎた」状態となり、濾過装置の念入りな清掃や大幅な水換えが必要になるものと思われます。
少しでもとらのすけ様にとって御参考になる点があれば良いのですが・・・。
他、ご不明の点がありましたら、ご遠慮なくお問い合わせ下さい。