今回は少し趣向を変え、当店でブリードされた品種を御紹介差し上げます。
カート販売も考えておりますが、尾数少なく、少数販売でしかありませんが、
二ヵ月後に予定しております。
画像は、2008/06/14産卵・同17~18日にかけて孵化に至った、
龍睛蘭畴(出目らんちゅう)の新仔です。
現在、全長約6~7センチで、特徴の眼球突出も始まり、
既に褪色の終わったものも現れ始めました。
この腹で得られた体色は、黒・更紗・素赤などであり、
今現在褪色していない個体はどのような色合いに変化するのか、
非常に興味深い所です。
この新仔達の両親は、2008/05/13に御紹介差し上げた個体達です。
http://ameblo.jp/fairlady-sp310/entry-10096388456.html
雌親は、入荷時すぐに御常連様に御購入戴きましたが、
この方の御厚意により、雌親をお借りし、抱卵・受精・孵化に至りました。
当初、このタイプの出目らんちゅうを見た時、
昔の鼓眼虎頭と呼ばれるタイプとは全く違って見え、
ごく最近新しく交配により、
ニュータイプの出目らんちゅうとして作られたものと思い込んでおりました。
しかしながら、今回の仔引きにて、
その推測は間違っていたのではないかと思われる、
幾つかの事柄に気がつきました。
画像どおり、その表現型は、全て出目形態であり、背鰭の欠如性も100%で
帆頭等の背鰭の痕跡は一切見られず、一尾残らず綺麗な柘植櫛のような、
弓なりの背なりをしておりました。
実は、雌親の大きさの割りに卵数少なく、500程度の採卵数でした。
そのうち、受精率60%程度=孵化数、300尾だったのですが、
孵化直後より背骨に致命的な裂断(脊柱裂)を起こしたものが多数続出し、
無事遊泳出来た個体は50尾程度にとどまりました。(生存率約17%でした)
その為、選別は一切しておりません。
過去、他品種に於いて、幾度も繁殖は試みておりますが、
このような脊柱裂による大量自然淘汰を見たのは初めての経験でした。
以下は憶測でしかありませんが、
親と同じ表現型の出現率が、現存する稚魚内で100%見られたことによる、
固定率の異常な高さと、
遺伝形質の致命的欠陥とも言える、奇形率の高さ(致死率83%)、
全て、三ツ尾・四ツ尾の普通鱗性個体で、
フナ尾や透明鱗性・パール鱗性のものは一尾も出現しなかったこと、
現在生存する稚魚達全てに見られる、クローンのような類似性などなど・・・。
私の思い込みとは程遠い、極めて古い、
純系の血が流れる金魚ではなかったのかと推測した次第です。
孵化時の奇形率や生存率は、その水質や飼育環境でも多分に左右される為、
この一回の繁殖パターンでは全く断定できないのですが、
このような特化した形質の品種が、古い血のままで現地に残っているとしたら、
非常に喜ばしいことではないでしょうか。
今後当店では、龍睛蘭畴(出目らんちゅう)のインブリードが
極限に達していることを前提として、出来る限り原型を保持したまま、
それらの緩和を目指してゆきたいと考えております。









