三光神社(大阪市天王寺区)・・・「真田丸」があったとされる場所
心眼寺(大阪市天王寺区)
真田丸は大阪城の出城として築かれた要塞で、圧倒的な徳川勢に
奇襲を仕掛け、徳川方の死者のうち8割は真田丸の攻防によるもの
とされています。
●強者(1番)に対する弱者(2番以下)の戦い方は4つ!
競争環境における強者(1番店)の圧倒的な優位性は、動かしようが
ありませんが、競争が激化した場合、弱者(2番店以下)が生き延びる
道は全く閉ざされてしまうのでしょうか?
まともに立ち向かっては太刀打ちできませんが、
真田丸同様、弱者なりに4つの対抗法があります。
強者をA社、弱者をB社とした場合、A社に対するB社の戦い方は
「①奇襲法、②正攻法、③先進法、④後進法」以上4つになります。
「奇襲法」とは、A社が持たないものをB社が持つことです。
市場の要望に合うものを持つことが前提となりますが、
A社の日々の品揃え状況を徹底して調べて、
A社に無いものを優先的に揃えることで、
来店や購買の動機がA社と異にすることを訴求すれば、
市場やお客の奪い合いではなく、棲み分けができることになります。
例えば、
普通の八百屋さんが周囲と同じような野菜の安売り競争をやめて、
有機野菜専門店となるような場合です。
そうすると、
強者は、弱者を包み込もうと有機野菜の取扱いを始めるので、
弱者側もそれに対する対抗策として、「トマト、オクラ」等の単品レベルの品揃えを再強化することで、強者側からの包み込み作戦をかわし、
更に奇襲を仕掛けることができます。(正に真田丸!)
「正攻法」とは、市場が求めているものに一点特化して、その一点に
おいて、B社は「量・質・種類・価格帯」等でA社を凌ぐことです。
但し、
市場が求める商品(サービス)とは、A社の主力商品であることも多いので、客層と地域を絞り込むことで、局地戦で圧倒的に勝つことです。
例えば、函館ご当地ハンバーガーのラッキーピエロや、名古屋発祥の
コメダ珈琲店は、局地戦で強者を圧倒しています。
正攻法では、商品力が全ての生命線となります。
特に、食べ物は味で劣ってしまうとコンビニドーナツのように
「やっぱり、ミスドは美味しい」と引き立て役になってしまいます。
「先進法」とは、日々の競合調査や市場分析から、弱者(B社)が
商品ライフサイクルや時流を先読みし、強者(A社)が進む可能性が
高い方向性を察知して、先手を打つことです。
つまり、今後進出する可能性が高いエリアや、取り扱う可能性が高い商品(サービス)を、強者より先に取り入れることです。
例えば、駅前やロードサイドの好立地の居抜き物件を抑えて、
強者より先に出店したり、単品売り成長期の終焉を先読みして、
購入動機別パック商品を開発したりする場合です。
「後進法」とは、強者(A社)が見向きもしなくなった市場を敢えて
掘り下げ、エリアや商品(サービス)を整備して商品化することです。
強者が市場を捨てた理由が、非効率のみであるなら可能性ありです。
例えば、住宅リフォーム市場でリペア(修繕)に特化する場合です。
多くは、大規模な増築や改装等、華やかで大きい売上を好みますが、
一方で、リペア(修繕)は業務単体での粗利率が高かったり、
トラブル解決なのでお客にも喜ばれ、結果お客を囲い込むことができ、そのお客から次のリフォーム発注や紹介がもらえることになります。
以上が競争市場において、弱者が強者を迎え撃つ戦い方ですが、
実際の現場では、常に強者と弱者のいたちごっことなります。
いたちごっこで時間を稼いでいる間に、弱者は力相応一番を増やし、力を蓄えていく必要があります。
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