ライフラインは埋設管の「位置」と「口径」に注意する! | 遺言・信託・親族間売買を活用した「相続前後」の不動産対策!

遺言・信託・親族間売買を活用した「相続前後」の不動産対策!

遺言・信託・親族間売買を活用した「相続前・相続時・相続後」にやるべき不動産対策について、遺言・相続専門の行政書士が解説します。現在、「THE GOLD ONLINE」(幻冬舎ゴールドオンライン)「相続・事業承継(相続対策)」に執筆中。

最近、仕事で京都上桂~嵐山方面によく行きます。



●ライフラインの「仕組み」と「用語」を理解する!

重要事項説明書では、
「飲用水・ガス・電気の供給施設及び排水施設の整備状況」
という記載欄があります。

この欄では、取引対象となる不動産のライフラインについて、取引時点の整備状況が分かります。

水道管とは、水道水を供給する配管で、
本管を配水管と言い、
本管から引き込む枝管を給水管と言います。

下水道管とは、雨水や汚水を地下水路等で集め
公共用水域へ排出する為の配管で、
地域によって、処理方法が
「分流式」と「合流式」に分かれます。

分流式は、汚水と雨水を
別の水路で集め浄化処理して放流する方式、
合流式は、汚水と雨水を同じ水路で集め
浄化処理して放流する方式です。

ガス管とは、
都市ガスを供給する目的で敷設された配管で、
配管名称が次のように細分化されています。
○本管
⇒道路と平行に埋設されているガス管で
 一般に口径100ミリ以上のもの。
○支管
⇒道路と平行に埋設されているガス管のうち、
 一般に口径80ミリ以下のもの。
○供給管
⇒本支官から分岐して
 各敷地に引き込まれる配管。
○内管
⇒使用者の敷地境界線からガス栓までの配管。




●外形から見えない「埋設管」の詳細は必ずチェックする!

重要事項説明書を読み解く上で、留意点は2つあります。

1つ目は、本管(引込管)の位置です。

上下水道やガスの埋設管は、
本管が道路内に埋設されていますが、
農地や駐車場等建物の敷地として
利用されていない土地では、敷地の前面道路まで
本管が届いていない場合があります。

また、
既存建物がある敷地でも南北の二方道路等の場合は、
敷地の南側には本管が届いていても、
北側には届いていないこともあります。

また、本管から引き込んだ枝管が
他人の敷地内を通っている場合は、
トラブルに発展する可能性があります。

2つ目は、埋設管の口径です。

配管には口径があり、その太さによって
供給量はおのずと決まってくる為、
新たに建て替えたりすることで
使用量が大幅に増加する場合は、

既存の本管からの引き込みができず、
大掛かりな配管工事が必要となり、
結果として
整備負担金や手数料等が必要になることもあります。


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