相変わらず私に懐かない
懐かないけど、警戒心は薄れた。
猫は指を突きつけると反射的に匂いを嗅ぐ。
一説によると、猫は視覚より嗅覚が優れているから、顔前に現れた突起物を眼じゃなく鼻で認識しようとするらしい。
顔を近づけたら一目散に逃げるのに、指には向かってくる――

そのままオデコのマッサージ

首もマッサージ

こりゃ!近づき過ぎ!

かつての ふぁい・みるより、アキ・ケイはこの傾向が顕著だ。
アキ・ケイの方が視力が弱いのかな?
そういえば、こいつらの虹彩が糸みたいに細くなってるのを見たことがない
――と言ったら、
あんたを見る時はいつも怖がってるからだよ
――と妻に言われた(汗)
あっきよりいくらか暢気な けいた
背中を撫でても煩がる程度
但し、一分と持たない

ある日、家に帰ると――
ん?

んん?

何の気配を感じてか、番猫をやってる

指を出すと

ガラス越しなのにクンクン

反応し過ぎ!

後ろから見るとこう

指を出したらやっぱり反応

「家庭内野良」の呼び名を返上する時は早くから決めている。
それは――膝の上でダンゴ虫になった時
愛猫ふぁいは「私の権利よ!」とばかりに膝の上を占拠した。身動き出来ず、ふぁいの重みで関節が反り返りそうになった。
野良よ、お前達はまだ知らないんだよ
人間の体温の暖かさを……





先日亡くなったクロちゃんの四十九日
N夫妻から荷物が届いた。
Nさんの家には、クロちゃんの相棒フクちゃんの他に、その数年後に家族になった さっちゃんと こうちゃんがいる。
いずれも我が家と同じ野良出身。
お金で買った家族ではない、こんにちは、と突然現れた子ども達だ。
ただ、我が家のコとの違いは……
懐いている(泣)
だからさ、もう一年半にもなるというのに、野良根性のままのアキ・ケイがおかしいんだよ!
N家の贈り物に入っていたご馳走――
その食べ方


野良め!







