女優とは「優れた女性」と書く
竹田愛(めぐみ)さん=めーしゃんを初めて見た時、顔のお肉の少ないコだなぁ、と思った……ん?
大きな瞳がトレードマークで、これを乙女チックにギュンギュンいわせるのが、いわば めーしゃんの武器だった……うん!
そのめーしゃんの踊る姿に眼を奪われたのが、忘れられない名曲『Sunburnd heart』
――波と風を表現する流れるような腕、愁いを湛える瞳。この曲はめーしゃんのものだ
そして初舞台で見せたハンナ・アドラーの圧倒的な存在感、可憐さ
我が家では、もし女のコの猫を引き取ったら「おめぐ」と名付けようと決めていた
おめぐのにゃん!

そして我が家のにゃん!

おめぐの名前の割にはちょっと地味?
後ろにちらりと写っているのは男のコ・けいた
さて、めーしゃんの舞台も5作目を数える
一作毎に新しい「おめぐ」を発見してきた
おめぐ七変化
第5のおめぐは――等身大の女性、沙弥(さや)
Superendroller LIVE『blue,blew,bloom』


3月5日(土曜日)
今回は妻を誘った。私にしてみれば推しの女優さん・竹田愛を妻に自慢する気持ちだった
真ん中に舞台を配し、階段や出入ロまで活用する。その両サイドに客席。
死角のない、緊張感漂う舞台設計
ミュージシャンを志す若者を核とした男女の青春群像劇
……正直に言うと、私には苦手なテーマ
自分の青春とは違うよなあ……と思ってしまう。だいたい、近くに女の子なんていなかったぜ
学生時代、私の学科は女子がほとんどいなかった。泊まり込みの演習の時には車座で焼酎を飲みながら
「どうしたら女の子と話せるんだろ?」
「おれ、こないだ市民サークルでOLと話したぜ」
「お前だけずるい!」
……情けなくなってきた(泣)
人物造型の中で私が感情移入できたのは主人公サクラの兄、ヒカリ
ヒカリは東京の大学を出て一流企業に就職する。しかし都会の喧騒、長時間の通勤電車に病み疲れて、故郷に引きこもってしまう――
バイトしながらミュージシャンの夢を追う、いわば浮草稼業のサクラとは対極の存在
名シーンはサクラが交通事故で病院に運ばれた時――サクラが気がつくと枕元にヒカリが座っている。その落ち着いた表情。
病院を出たいと言うサクラに肩を貸す
でも、サクラには行くところがない
ヒカリ「俺が面倒みなきゃしょうがないだろ(笑)」自然体でさらりと言ってのける
――普段ベタベタしなくても、困った時には当然のこととして助け合う。
男兄弟って、こういうもの
青春劇(若者が成長していくドラマ)として、示唆に富んだセリフが散りばめられていた。そのひとつ――
「シナリオライターを目指す奴は大勢いる。でも2時間ドラマのボリュームを書き切れる奴は10人に2人しかいない」
誰もがそれぞれの夢を持つ。でも夢に向かって努力出来る人間は少ない
何事においても、「了」の字を刻むまで粘り続けるのは、極めて難しいことなのだ
さて、めーしゃん
主人公サクラのバンドのメンバー
バンド解散後もメンバーの交流は続いている
サクラを慕っていた沙弥は勇気を振り絞って告白する。でも想いは届かず、やがて新しい恋人との生活を選ぶ
想いを秘める慎ましい女性像、どこにでもいるような――それを、所作の美しい『女優・めぐ』が確かな『体温』を持って演じている
幕のないステージだから「その場にいないはず」の演者は隅に座って「石になる」
めーしゃんの定位置は私の席の斜め前だった
足首を交差し、膝を抱えて床に座る
前側に組んだ右足のスニーカーがロングスカートの裾から覗いている
薄暗い照明の中に浮かび上がる、女性らしい優美な丸味――
一幅の絵のようだ
そう、この美しさを表現するなら、写真よりも絵画がいい
私に絵心があったなら、鉛筆画:クロッキーでこのコを描きたい
小さな膝、曲げた足首――それを覆う布地に表れる柔らかな襞
背は丸めていながらも、凛とした生命力を宿している
大きな瞳に映る陰影、鼻から上唇にかけての微かな膨らみ
私がいつも感じてきた竹田愛の造型の美しさ――この舞台ではモノトーンの陰影によって表現されていたのである
終演後、挨拶に現れためーしゃんに伝えたかった一言
「竹田愛は素晴らしい女優だよ……」
私にとっては、竹田愛という存在そのものが『女優』なのである
そしてもう一言
――おめぐ七変化!第6幕も期待してるよ~
ついでに――
9日のテレ東、久し振りに観ためーしゃんのダンス!

踊る姿も、また観たいな