もし大震災が起こったら……
都内の職場から千葉県の自宅まで歩かねばならない
帰宅訓練で歩いてみたのはちょうど一年前だった
その後引っ越ししたから、帰宅ルートもリセット
2度目の訓練は5月1日、GW中のことだ
本来は都内から家に向かってルートを辿るべきだけど、それじゃご褒美がないから逆に辿る
ゴールは銀座の松尾ジンギスカン。前回満席で入れなかったから、開店時刻5時半に予約する
スマホナビに依れば所要時間は4時間半――時速5キロペースの計算ってのはいささか厳しいね
でも、いくらなんでも9時に出れば余裕だろう
今回もアメデオ(妻ね)を連れて、いざ三千里の旅へ――
先ずは松戸市内、近所の公園
藤棚に季節感

外環道路のトンネル工事?
現場に並ぶチーバくんに地元感

ここは市川
万葉の里ってのは知らなかった

万葉で思い出すのは関西に住んでいた頃
奈良・五條市から和歌山・橋本市に至る――万葉の道を歩こうツア一に参加した
万葉集の歌では、配偶者のことを「まつちやま(真土山)」と呼ぶ
故郷を離れてこの地に至り、小高い丘を眺める――その名を真土山と聞き――まつちやま≒もとつひと(愛する人)と音が似てる?――郷愁の念に駆られる、という歌が多く収録されている
講師の先生はそのとき、体調を崩していて車椅子で参加
後ろに付き添う女性を指して「今日はまつちやま(妻)と一緒に来ました」と笑った。
そんなことを思い出していると

まつち(真土)じゃないけど ままやま(真間山)を見つけた
この地名、万葉時代の由来かなあ?
やって来ました国境、江戸川

里見公園の近くの土手~あの八犬伝の里見氏所縁の公園だよ
ここは後日、ということで反対方向へ
市川橋で千葉県にさよなら

東京サイドの河川敷では少年野球の真っ最中。一つのエリアに小振りのグラウンドが6面も並んでいる

この赤いユニフォームで『がんばれ(又はそれいけ)レッドピッキーズ』を連想するのは、私よりちょっと下の世代だろうね

少年チームもあれば、少年少女混成チーム、少女オンリーのチームもある
少女は何といっても髪型、ポニーテールで分かる
橋の上で遠いから、顔はよく見えない
でもポニーテールはよく見える
そして私は、揺れるポニーテールが――大好きなのである!(胸張って言うことじゃないね)
時間がたっぷりあるから、1イニングだけ見てこうよ、と欄干にもたれかかる――
が、終わらない
フォアボール、フォアボール、フォアボール、エラー、フォアボール、エラー……
アウトが取れないのである
そういや、私の子供の頃もそうだったなあ……ストライクが入らないし、当たったら守備がエラーする
いささか飽きて、もう行こうか、と言っても、いつの間にか妻がムキになっていて
「いや、ここまで見たんだから、最後まで見る!」
やっとチェンジになったら、次は4人で攻撃終了、時間切れコールドゲーム
結局、1時間粘ったことになる
でもまあ、まだ余裕があるから……
都内、小岩のガード下

ガード下といえば有楽町が有名だけど、東京には「ガード下文化」とでもいうものがあるのだろうか
公園、スーパーマーケット、ファミレス……あらゆるものがガード下にきれいに収まっている
でも

ガード下保育園というのは、いささか情操に悪いような……
余計なお世話か
お次は新中川
上ー色中橋を渡る

そして環七通りへ

これ、読んでくれてる人、いるのかな?
書く方もいささか飽きてきた
中川&荒川、平井大橋――

ここでアクシデント!

橋の欄干にポンと財布が置いてある
中を見ると、お金が抜かれている、残されたカードの一番上に健康保険証
どうする?ほっとく?保険証はまずいだろう
交番どこ?
川の中央で管轄が分かれる

引き返して交差点の交番へ
こういうところで表れる小さな正義感、我ながら小市民だなあ、と思う
札を抜いた奴も小市民であろう、おそらく歩道に落ちていた分厚い財布、お金をくすねて――そのまま川に棄てることも出来たのに……誰か届けてくれるといいなあ、と見えるところに置いていった
小市民がこんなセコい出来心を起こさないで済むようなのが「良い世の中」というものだろうね
引き返すこと十数分、交番では――
お金が抜かれているので疑われるかとも思ったけれど、お巡りさん終始ニコニコ
「ではここに住所とお名前をお願いします」
「書かなきゃダメですか?」
「拾得物の権利放棄の書類を書かなきゃならないんですよ。書いていただけると助かります(ニコニコ)」
札幌にいた頃、定期券の入ったカードケースを落としたことがある
OLさんが拾って、匿名で交番に届けた
連絡を受けて行ってみると
交番の中で婦警さんが机の上に入っていたカードを並べていた
拡げたカードの中に某風俗の名刺が一枚
……その時のバツの悪かったこと
妻に言ったら「いい気味だ!」と笑われた
これを落とした小市民――財布にはびっしり詰まったカード類――その中に「バツの悪いもの」が入っていたかどうか、私は知らない
それはともかく、この時間と体力のロスは痛かった
日射しもだんだんきつくなる。アメデオがバテてきた――
というところで、写真がこれ以上貼れなくなったので
後編に続く