この書き出しで始まる宮崎アニメの記事、見返すと2年前の1月だった。
そのブログ記事は東映動画以来の宮崎アニメの思い出を語り、トトロを最高峰として、もののけ姫で終わっている。
その後の作品、千と千尋こそ映画館で観たが、他は足を運んでいない。
基本、宮崎作品は必ず面白いが、期待を超えるほどではなくなっていた。だから億劫になっていたのだ。
先日、レンタルビデオで『ハウルの動く城』を観た
そして俄然、書きたくなった
この映画が何を意味するのかを――

華やかなりし頃のハリウッド
ジョン・ウェインとキャサリン・ヘプバーンは、正に「最もアメリカらしい」銀幕のスターだった。
この二人が老年になってから『続・勇気ある追跡』で共演した。
その時の映画雑誌の記事――
オールドボーイの憧れの的!キャサリンがジョン・ウェインと西部劇で共演!
『ハウルの動く城』を観て、この記事を思い出した。
日本の銀幕スターで「オールドボーイの憧れ」と言えば――
倍賞千恵子さんだよなあ~!
『下町の太陽』の瑞々しい清潔感
『霧の旗』の怖いほどに気丈な娘
そして『男はつらいよ』で演じ続けた賢い妹
その倍賞さんが、キムタク相手に冒険活劇を演じてる!ロマンスを演じてる!
これ、堪んないね~!
少女と老婆、両方の声を倍賞さんが演じるのに違和感があったという人もいたようだけど、
それはその人が「オールドボーイ」じゃないからである。
私の勝手な想像だが、宮崎駿は若い頃から銀幕の倍賞さんに憧れてきたのではないか
――だからヒロインをオファーした
倍賞さんに演じて欲しかったのだ
愁いのある小娘と、オキャンなおばあちゃん、そして全編を通じて凛々しく逞しく賢い女性
――オールドボーイの憧れとして
さらにこの映画、魔女宅の加藤治子さん、もののけの三輪さんといった懐かしい声
そして登場人物には例えばナウシカ・クラリスの、あるいは湯婆婆・ドーラの面影がダブる
これって「宮崎マンガまつり」だなあ
なんだか、宮崎駿が老人力を発揮して、やりたい放題をやっているように見える
これこそオールドボーイ・宮崎駿の憧れの世界、束縛から解放された世界、という気がするのだ
私にとって
幼少期に観た東映マンガまつり、ホルスに長猫。
青年期のカリ城、そしてナウシカ公開という「事件」
映画デートで彼女(今の妻ね)と観た豚に魔女宅、ポンポコ
数十年の時を経て――
『ハウルの動く城』は堪らなく楽しい映画
オールドボーイ・ファイミルにとって、宮崎駿って、やっぱり憧れだなあ~
……と、今更ながら思い至ったのである(*´ー`*)ゝ