その内のひとつ、某BS-TV局とタイアップした特番ドラマについて、情報を入手したのでお知らせしたい。

主人公の青年は、関東に住むアイドルオタク。キャスティングは未定だが、今、若手の成長株、染谷さんにオファーしているとか。
プロットはこんな感じ────
主人公(仮にプレオ)は、大人系アイドルユニット『predia』の熱烈なファン。普通の女の子には興味がない(当然モテることもない)。
ある日、ひょんなキッカケから彼女(仮にA子)が出来る。
ぎこちない交際が始まり、ほのぼのとした幸福な日々。
ところがなんと、この彼女、彼が推しているprediaメンバー(仮にディア)の親友だった。
プレオは突然紹介され、三人での変則デートが行われる。
普段は有料、数十秒単位でしか話せないディアを相手に、どうしていいか分からない。
時計を見て突然叫ぶ
「わっ、30分!30分もタダで話してる!」
極めつけは、メンバーのプライベートな集まりに彼女と合流した時。どっちを見ても憧れのpredia!緊張のあまり目をむいて倒れてしまう。
そんな姿を最初は面白がっていたA子。やがて彼氏のあまりの不甲斐なさに、苛立ちを感じるようになる。
A子にしてみれば、ディアは学生時代に一緒に部活をやり、帰りに肉まんを買い食いした仲間。等身大の普通の女の子でしかない。
プレオにしてみれば、自分にとって至福のアイドルが、他の誰かにとっては普通の友だち……という環境が、信じられない。
さて、prediaのメジャーデビューの日が刻々と近づいてくる。
その日には記念ライブが開催される。
「おばあちゃんが危篤にでもならない限り、絶対行くよ~!」
プレオはメンバーのブログにコメントしている。
もちろん、おばあちゃんは危篤にならなかった。
でも、その日はA子の誕生日だった!
当日、デート中もライブ開始の時刻が気になって仕方がない。
A子に一緒に行こうと誘う
「だって、親友の記念ライブじゃないか!」
彼女は頑として受け付けない。
ジリジリと過ぎていく時間、
A子が吐き捨てるように言う
「勝手に行ったらいいでしょ!」
そして──彼は店を飛び出す。
階段をバタバタと駆け降り、電車の中で足踏みする。
この辺の姿はブザマに描かれる。
会場に駆け込むと、いつものファン仲間、そして熱狂のライブシーン。
終演後、ディアの握手列に並ぶプレオ。
今日が親友の誕生日だと知っているディア、彼の姿を見て、あっと驚く………
喧騒の後、ひとり夜道を帰るプレオ、ふと振り向いて、ニヤリと笑う────
さて、これは骨組み。
どんなコンセプトで、ここに息を吹き込むか?
ディアをメンバーの誰が演じるかで、全く違った作品となる。
例えばあっきーがヒロインの場合。

三人での変則デートは、ほのぼのとしたアットホームなものになる。
そして、握手会でプレオを見たあっきー、終始浮かんでいた笑顔が消える。
キッと厳しい目つきになり、ひとこと「だめっ!」と言い放つ。
桜っちょの場合、友人も何だかヤンキーっぽい。

三人デートはファミレスでガヤガヤ。
そして握手会、物も言わずにプレオに平手打ちを食らわす。
この場合、プレオがラストにニヤリと笑うのも、自虐的で分かりやすくなる。
ゆうちゃんの場合、ディアはコケティッシュなノーテンキ・キャラになる。

三人デートはお好み焼き屋。
軽快に大阪弁が飛び交う。
握手会シーンは親友の誕生日など全く気づかず賑やかに。
プレオはアイドルオタの喧騒に酔い痴れる。
けいたんの場合。

三人デートは穏やかに、陽光の差し込むカフェテリアなんかが良い。
ラスト、親友を裏切り、ライブに現れたプレオを見て
───微かに口を開いて驚く。
だが、非難がましいことは言わない。
ただ、眼が語る───
瞳が揺れ、悲しい影を落とす。
さて、どーする、るーちゃま?

この場合、3人デートもゴージャスムード。プレオはすっかり気を呑まれている。
握手会のシーン、プレオはその場の興奮で並んだけれど、るーちゃまに烈火のごとく怒られるんじゃないか、とビビッている。
プレオに気がついた るーちゃま、一瞬キッと厳しい表情になる。
そして……
ニッコリと笑い、握り締めたコブシでタッチする。
その笑顔は何を意味するのか……
ラスト、プレオのニヤリ──それはアイドルオタの世界(魔道)に取り憑かれた顔。
純愛物にもコメディにも、ブラックメルヘンにも、配役と演出次第でどんなテイストにも仕上げることが出来る。
同じ筋書きで10人全部やりたいくらいだ。
製作者は誰をディアに抜擢し、どんなテイストのドラマになるか………
それは観てのお楽しみ!
なお
このブログ記事は……
フィクションである。
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