かつて、みるが肥満だったのは、食事制限ができなかったからだ。
何しろ、ふぁいが食べてる皿にまで頭を突っ込んでくる。
隔離でもしない限り、片方にエサをやらない、というのは難しい。
当人(当猫)は苛められていると感じるだろう。
ましてや幼猫時にトラウマを持つ みるのこと──
絞り出すような訴え鳴きは、哀切感たっぷりで、堂に入っていた。
▷▷▷▷▷
けいた と あっき に、体格の差が顕れてきた。
とにかく、けいたは良く食べる。
私がたまにマグロの刺身──ふぁいの大好物だった──を買って来たりするものだから、
テーブルに食べ物が並ぶと
「おじさん、ボクの分は?」
と寄ってくる。
なんだかお腹もぷっくりしてきた。
あっき は未だ、警戒心が解けない。
マグロでおびき寄せようとしても、手の届くところまで近づかない。
結局、けいたに取られてしまう。
私はここしばらく、あっきの食べる姿を見ていない。
でも、こちらを伺う表情もずいぶん変わってきた。
当初の「捕まったら殺される~!」
から、
今は「気安く触んなよぉ」
程度にまでトーンダウンしている。
後は時間が解決するだろう。
妻は
『家庭内ノラ』の状況を改善するには、檻に監禁して人間のいる環境に馴れさせなければダメだ、
と言っていた。
そんな、心を破壊するような暴力的な行為は嫌だなあと思っていた。
どうやら、そこまでしなくても済みそうである。
気候が変わって寒くなれば、暖かいところ───
人間のそばに寄ってくるだろう。
とりあえず、こんなことをやっているんだから、元気、ではある。
月子は「AM6時の女」になっている。
朝起きて裏庭をのぞくと、行儀良く座ってご飯を待っている。
では、馴れたのかというと、そんな進展は全くない。
おそるおそる入って来て、上目使いでエサを掻き込む。
手をのばすと、シャーッ!と威嚇する。
先日、容器から皿にエサを注いでいる私の手を、
シャーッ!とばかりに引っ掻いた。
いつも
「余計なちょっかいをして!」と怒る妻も
「今のはアンタ悪くない!月子が悪い!」
と、初めて私を擁護した。
その妻が言うのである。
フゥーッ!は敵意
シャーッ!は恐怖
月子のシャーッ!は怯えているだけだから、怖い人じゃないって、いつか分かってくれるわよ
……そうかねぇ( ̄。 ̄;)
こんな時の妻は
「猫ポジ」──猫に関してはポジティブ──な人である。
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