今回は20代の頃のお話。
世はバブル時代、トレンディドラマの全盛期だった。
でも私はトレンディドラマをあまり見なかった。
だいたい、オシャレな男女の恋模様なんて、
一人アパートで鍋から直にインラン(インスタントラーメン)をすすってるヤツが見るもんじゃない。
でも、主題歌は名曲が多かった。
米米クラブの『君がいるだけで』とかチャゲアスの『Say Yes』、サザンの『涙のキッス』etc.
初めて歌手、久保田利伸を知ったのは、ドラマ「君の瞳をタイホする!」の主題歌『You were mine』
以後、久保田利伸は私の20代を彩る歌手となった。
その後の「ロングバケーション」での『La・La・La Love Song』も名曲だったけど、この時は新婚さん。こちらの心境が違う、いろいろとね。
このドラマ、陣内孝則さんの2枚目半ぶりと三上博史さんの生真面目っぷりが印象に残っている。
さて当時、私がなぜ、「君の瞳をタイホする!」を観ようと思ったのか。
ズバリ、タイトルがイケてるからだ。
「君の瞳~」はご存知、名画『カサブランカ』でハンフリー・ボガートがイングリッド・バーグマンに言ったセリフ
「君の瞳に乾杯」
が元ネタ。
ボギーは美形とは程遠い中年の小男なのに、たまらない渋さがあった。
今、その系譜を継ぐ人となると…
ブルース・ウィルスかな~
「~タイホする」は、これまたご存知、ジョン・ウェインの傑作西部劇『リオ・ブラボー』のセリフ。
中年の無骨な保安官(ジョン・ウェイン)とつかず離れずの関係の蓮っ葉なヒロイン(アンジー・ディキンソン)
ラスト、ヒロインが酒場で歌手に雇われたと言って、黒い下着で首に鈴、のカッコをしている。
ジョン「歌手なんてやったことないじゃないか」
アンジー「客はあたしの足が目当てで、どうせ歌なんか聞かないわ」
ジョン「そんなカッコで人前に出たらタイホするぞ!」
アンジー「何の罪で?」
ジョン「たからモノを未来のオット以外に見せた罪だ」
─抱擁、そしてTHE ENDの文字。
まあ、大して気の効いたセリフじゃないね。
でも、この泥臭いところがイイ!
大根役者(?)のジョン・ウェインが不器用に演じてこそ味がある
…誤解の無いように、私は小学生の頃からジョン・ウェインの大ファンである。
言ってしまえば、西部劇って未開の地を舞台にしたイナカモンのドラマ。
よく、前歯の抜けたような陽気な老いぼれジイサンが出てくるのだが、これが実にいい。
あと、アル中で落ちぶれたガンマンとかね。
それがベタな説得で立ち直ったりする。
西部の男は単純なのだ。
西部劇にも明るい話、暗い話と様々だが、まず痛快に楽しめると言ったら『リオ・ブラボー』、これはオススメ。
と、この回、久保田利伸の思い出を書くはずだったのだが、いつの間にか映画の話になってしまった。
私の青春記はまた後日──
↑家の中をかき回したけど『リオ・ブラボー』のDVDが出て来なかった。
西部劇最大のスター、ジョン・ウェインは死なないヒーローだった。
映画の中で死ぬシーンはほとんど無い。
この『11人のカウボーイ』では珍しく殺された。
敵役の若い役者には後々まで「ジョン・ウェインを撃った男」という悪名がついて回ったとか。
運の悪い男である。
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