今の家では観ていないが、関東に来る前はケーブルテレビに加入していた。
その中の『ファミリー劇場』というチャンネルでは、昔の特撮TV番組をよく放送していた。
『キャプテン・ウルトラ~宇宙編』を見ていて
…この番組、宿敵バンデル星人を倒した後、一話完結ものを2クール放送した。視聴率が良かったのだろう。
同じパターンはアニメ『レインボー戦隊ロビン』のパルタ編、地球編でも見られる…
さて、とにかく『キャプテン・ウルトラ』のー話完結のストーリーの中に、児童雑誌から抜け出してきたような、丸顔の愛らしい少女が登場した。
「誰だっけ?どこかで見たな」と思っていた。
学生時代の友人が遊びに来たとき、録画を見せて「知ってる?」と聞くと、彼はこともなげに答えた
「な~んだ、語学の天才少女じゃないか」
…この時、私たちは四十台半ばである(^。^;)
さて、「語学の天才少女」の登場するドラマが『ジャイアント・ロボ』
無性に見たくなって、DVDを買ってしまった。
で、これが語学の天才少女。
マリ一役の桑原友美さん。当時超売れっ子の少女モデルだった。
『ジャイアント・ロボ』を見たのは、小学校低学年の頃。
初回放送の日、母方の祖母が泊まりに来ていて、
「これから面白い番組が始まるんだよっ!」とワクワクしていた記憶が残っている。
私と同世代(つまりほぼ『20世紀少年』世代)は腕をカクっとさせて「まっ」と言えば、何のことかすぐ分かる。
しかしこのドラマ、当時見ていて「それはないだろ~」と子供心にツッコンだシーンが2つある。
①ロボの格納庫が襲撃され、謎の溶解液でドロドロに溶かされる。
ところが大作少年(主人公)少しも慌てず「本物は隠してあったのさ!」
ロボが遠くから飛んでくる。
②大作君が腕にはめているロボの発信機(腕時計型)がピストルの玉に当たって壊れてしまう。
あわや大ピンチ。
ところが大作君、少しも慌てず「本物はこっちさ!」と反対の腕をまくる。
そんなの有りかよ~
今の私なら「伏線もない展開でシナリオが破綻している」と言うところだが、
当時でも「このドラマは嘘だ」とは思った。
一体、子供というのは、特撮ドラマをどのような認識で見ているのだろう。
ホントのことと信じているのか、絵空事と思っているのか。
もし、「これはフィクション(嘘)=娯楽である」と認識出来ているとすれば、なかなか恐ろしい。
更に幼い頃、地元の冬まつり会場にウルトラマンが登場し、握手会をやっていた。
私は握手をしながら「本物のウルトラマンが人間のサイズに変身している」と思っていたのかどうか。
私はこの時点で、ウルトラマンの背中にチャックがあるのを知っていた。
他に例を挙げれば『マグマ大使』の金色の顔の脇からは人間の地肌が見えていた。
子供たちはアチャ~と言いながら見ていた。
では受けなかったのか…いや、面白かった。
と言うことは、子供たちはそれが嘘だと知っていて、虚構の世界を楽しんでいたことになる。
「嘘を楽しむ知性」を子供が備えている。論理的思考を学ぶ前から。
ひょっとすると、嘘を見抜く能力は、人間の天性のもの、「人間力」とでも呼ぶべき能力なのかも知れない。
大人になって屁理屈を覚えると、口の立つ奴の勝ち、言い負かしたら勝ちの世界になる。
終いには、嘘も理屈が立てば嘘じゃなくなってしまう。
人間は言葉を覚え、理屈に惑わされると、嘘を見抜く能力を失ってしまうのかも知れない。
大人になるということは、何という退化だろう。
最後に、明石家さんまさんの若い頃のネタ
さんまさんがバイトでガッチャマンショーに出た。
コスチュームで登場すると「わぁ~ガッチャマンだ!」と歓声が上がる。
でもその内、何か変だと思い始めた子供たち、ステージに向かって「飛べよ、ほら」
さんま「飛べへん。今日は体調悪いから飛べへん」
子供「このガッチャマン、関西弁だ~!」
では、この子供たちはシラけてしまったのか?
違う。たぶん大喜びでショーを楽しんだと思う。
子供はしたたかなのである。
それでいいのだ。
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