汚される「言葉」たち~前編 | 空はどこから/猫の長靴

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日記は苦手だけど、何があって何を思ったのか、あんまり分からなくなるのもねぇ(´Д`)
だからちょっとだけ、記録を残します。

昔、『ロンパールーム』という幼児向け番組があった。
毎回数人の子供たちを招待してゲームをする。
番組の最後にお姉さんが「鏡よ鏡よ鏡さん。みんなに会わせてくださいな」と次回招く子供たちの名前を一人一人呼ぶ。
…ってのが懐かしい。

ある日、しりとりゲームでのこと。
「き」のつく言葉、を振られた男の子の答えが
「きんたま」
お姉さん「キレイな言葉を言いましょうね」
男の子「キレイなきんたま」
CM明け、男の子は消え、その席にはクマのぬいぐるみが置いてあった。

…というのは有名な都市伝説。
真偽のほどは知らない。

お姉さんが「きんたま」をキレイじゃないと言い切る根拠も分からない。




『宇宙戦艦ヤマト』の大ヒットは中学生の頃。SFアニメとして初めて「ワープ」という言葉を世に広げた。放送時には視聴率が取れず2クールで切られた。だから結末は変に駆け足だった。
その後、火がついて大ヒットとなった。
映画で続編を作ったが、そこで主役を死なせてしまった。
これがまた大ヒットしたから、死なないバージョンのTVシリーズを作り、更に次の映画が作られた。

プロデューサーは言っていた。
「ファンが求めている限り続編を作るのが使命である」

私には「このネタで稼げるだけ稼ぐ」としか聞き取れなかった。

一作目はともかくとして、世界観がチープだった。
とにかく感動させろとばかりに、
「愛」を連呼した。
ヤマトの夢から覚めたアニメファン達は「愛」をパロディ化した。

美徳であるべき言葉が汚された、と感じた初めてのケースだった。

一時的にせよ、この作品で感動してしまったことに、私は今も一抹の不愉快さを感じている。




ガンダムにはこのような不快感はない。

TVの特集で富野由悠季氏がインタビューを受けていた。(ダブルゼータの頃だと思う)
制作者としての信条を問われ、
「嘘をつかないこと」と答えていた。
これは深い。

商業主義は卑しいものではない。人が生業に精を出すのは尊いことだ。
しかし商業至上となると話は別だ。「金儲け悪いことですか?」のあの世界だ。

ガンダムが長く(30年以上も)ファンの支持を得ているのは、富野氏の「譲れない信条」が根底にあるからだと思う。




話は変わって『北の国から』

純が女の子を妊娠させてしまう。
父親の五郎に相談すると
「結婚する気、ないよな。あやまっちゃおう」
かくてお土産にカボチャを1個持って、彼女の家に駆けつけ、父親の前でふたり並んで土下座する。
父親(菅原文太)は腕組みして
「誠意ってなんだろうね」

ただし、これは誠意を掘り下げるドラマではない。文太さんの決めの一言で次のシーンに展開する。



この頃、大物俳優の娘を誘惑して、ワイドショーを賑わせたタレントがいた。
カメラの前で「誠意」を連呼し、「誠意大将軍」とネーミングされてお茶の間を笑わせた。(笑われた)


「愛」にせよ「誠意」にせよ、キレイな言葉は耳にやさしい。
だから、その言葉の意味も考えず、口先だけで弄ぶ。

そして
「言葉」は汚されていく…



この記事、長くなってしまったので、次回に続く──





ロンパールームを話題にしたら懐かしくなって、インターネットで調べたら、こんなのが出てきた。
「お天気みどりちゃん」
お天気を変えて帽子や服をペタペタ貼る、着せ替えおもちゃ。
近所の女の子が持ってたな~





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