MDI企画VOL.2

「父帰る/空の赤きを見て」

無事千秋楽終了致しました

お陰様で毎日の満員御礼

ご来場くださったお客様

ありがとうございました

打ち上げ後

風が

一頻り冷たく

空はとても澄み切っていた

千秋楽の今日は特に

怒涛のごとく

過ぎてった

打ち上げ中も

今日は時間が無いので

軽めに

お好み焼き屋で行ったのだが

皆自分の方が上手く焼ける自慢になり

競い合い

写真を撮ることもなく

最後まで夢中であった

また再会する事もあるだろうが

この時間

もう過ぎた

岸田國士と菊池寛は

ずっとここでやってきたもの

先人から受け継がれて

新しい世代へと

受け継がれていく

この仕事もとても貴重なものだと

お客様の感想を聞くと

そう思える

やった甲斐があった

冷たい風が身に沁みる

とても心地よい

空はとても澄んでいて

皆の笑い声がもう昔の事になってしまった

お客様の笑い声も

すすり泣く声も

もう薄れていく

次会う時は

もっと成長した姿でありたいと思う

それまでは振り向く事も無い

忘れはしないが思い出す事は無い

そう決めて生きて行く

もっと夢中になれるよう

乾杯

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4日目が終わり

ああそうか

明日の楽日で終わりだなと

日本の公演は本当に短くて

残念

慣れた頃に

終わる

すでに明日のバラシの事を考えてしまっている

考えても何もないのだけども

この繰り返しでも困る

本番5日の為に

まだ本当は何も起こっていないのでは

と思う事もある

動き出すのはこれからでは

と思う事もある

色々な現実の事情の為

こういう結果にならざるを得ない

これを繰り返す

現実の小劇場事情は

そしてまたどこかで繰り返す

同じ事を

そうすると

また沢山の人に出会う

これは良いことだ

でもまた繰り返す

繰り返すと繰り返しになっていく

疲れが出てきたか


笑顔が終わった瞬間に

表情に翳りが見える

交わす言葉もほんの少し

減り

明日で終わる安堵感と寂寥感も

入り混じって

日常か

何の世界かわからないが

また明日が終わり

戻っていくのだ

時代も家屋も霧のように消え去って

ポンポン船も無くなり

そこには夕日もなく

でもその感じがいい

それだからこそいいのだ

もう誰もこの瞬間には居られないという

誰がどうしたとか

その時何がどうだったとか

当人の僕達の記憶もやがて

消え

忘れられていく


何がいいのだ?

儚さか

それは何だ?
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二日目も終わり

今日は何だか懐かしい顔にも

会ったりして

皆と同じ時代を生きて

歳をとっているんだなと

改めて実感し

こういう為の舞台でもいいかと

ほんの少し思ったりする

人はある期間

良い時も悪い時もある

どちらにしても

お互いに成長し変化を

し合っているななんてふと思ったりした

舞台もそう

途中に何が起きても

良くなっていくしかない

信じさえすれば

良い例えが

トムクルーズが

あの映画での数々のアクションを

いや自分の映画全体

自分の関わる全ての事に対して

彼はこう思っているのである

出来ると

彼は出来ると信じる力が恐ろしいくらい

ずば抜けているみたいだ

今回

実は開演前に

男同士で円陣を組んで気合いを入れている

これは言うには恥ずかしいけども

俺出来る

俺カッコイイ

俺凄い

頼むぜ

任せとけ!!

のような事を叫ぶ

大の大人が

円陣を組んでやっている

くだらないが

これがとても良い

恐れや不安を楽しいと変換

そして本番を迎える

日をまたいでこれを書いている

中日が過ぎてしまった

欲が出てきた

もっと良い音を出したい

技術があればなと

もっと一人一人のお客様に満足する気遣いも

でも残念な事に

回事にそれは難しく

人が沢山集まれば結局その分だけ

何かが起きる

その一つ一つが勉強だが

生きていくのは

やはり複雑だなと

それが完全に面白いと楽しめるように

なるには

諸先輩方のように経験が必要だと

僕にはまだ当分かかりそうだ

全く未熟だと反省の積み重ねだ

とても勉強になる

遠くに行けるように

もっと芝居から離れられるように

自由を掴みたい

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