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夕方になれば
そろそろ芝居を観に行く時間だなと
そういう時世が来る事も
可能性はある
人が人を観に
人が舞台装置を観に
人が音の効果を聴きに
人が本の物語りを聴きに
より豊かに生きれるように
あるいは救われる為に
そういう時世が
来るように
そんな日が来るように
働きかけなければ
いけないという
話を
今日する機会がありました
今回の舞台はその橋架けに
なりそうです
夢を持つ
この今を生きる
全ての人達に
是非観ていただけたらと思います
夜が明るい
丁度ベランダから
明かりが射す時間になったので
部屋の電気を消した
昨日
171年振りの後の15夜で
スーパームーンだとか何とか
今夜もほぼ満月に近いようだ
折角なので
坂本龍一のOPUSをかける
弾むような揺れるような曲だ
一音と和音の響きがいい
今あるものを無い物と思って
夢を持たねばと
たまに疲れると
何にもしたくなくなるから
たまには静かに
こうやって黙る時間も必要だ
明日からの事を
こうやって考えられる時間があるのも
とても幸せだ
楽しい事を夢想して
だから夜でも
こんなに明るいのだ
新宿歌舞伎町
幾度となくここを訪れた事がある
当初
思い荷物を抱えて
ここに来た
あれは確か
テレビ番組のアルバイトで
アルタに来た時だ
早朝だった
角の喫茶店でアイスコーヒーを頼んだ
既に東京に住んでいたが
あの高揚はどこへ行ったか
新宿コマ劇場で観劇後
初めて某有名人に挨拶した
その後の人生を想像し
どれだけ胸を膨らませたか
あの時
初舞台を踏んだのもここ
今日は懐かしい面子で
食事をした
20代の時と
変わらない様子の会話が広がり
歳を取ってもやはり変わりのない事を
確認し合っていた
変わったのは1日中を
あるだけの許す限りの時間を
お互いに使わなくなってしまった
だらだらと二軒目三軒目という具合には
もうならない
食事が済めば
少し長めに居座り会話をすれば
それで済む
僕達はそれを知っている
そういう歳になった
また今度
のまたの間隔が段々と
長くなる事も知っている
自分の戦う場所がここではない事も
3人で駅に向かい歩く光景は
一緒だ
美味しい食事だった
満腹過ぎると不幸になると誰かが言っていた
その通りだと思った
でもとても幸せな事だ

