TOKYOハンバーグ

「愛、あるいは哀、それは相」

劇小劇場にて

あれから5年の歳月が経ち

僕の日常では全く普通に

ごくごく普通に時間が流れている

その事を少しも思う事ない

でも実際には

僕の親戚などはまだ仮設住居に住み

働いてる者もいれば

働く気力も無く   

時間が過ぎるのを待っている者もいる

その事実に最早痛みを感じる事もない

でも久し振りに感極まり涙が

最近無感動だったのだが

舞台上の出来事にとても励まされた

こんな人達がいるんだと本当に気持ちが良くなったのだ

その想いが嬉しい

責任とはなんだろう

誰かが納得する為のただの物に思える

渋谷駅で男が見慣れない楽器を弾いている傍らで

女がヴァイオリンを弾いていた

その音色

3回も振り向いた

しかし足は前に向かって動いている

何故立ち止まらなかったのか

余裕が無さ過ぎると自省した

早く帰って何か用事があったわけではない

ただ今日の感想を記そうというのと

明日明後日の長い2日間に備え

休もうと思ってはいた

しかし

何故土日だからと言え備えなければいけないのか

その視野の狭い習慣を改めねばいけない

もっと自由な筈だ

今まさにホドロフスキーの妙なドキュメンタリーを観ている

瓦礫の上にピアノがあり

それが燃えている

男がそれを弾いている

芸術か悪趣味か

完全に常識を覆す

俺は神だと言っている

これも面白いね

観ていて飽きない

今日もとても楽しかった

おやすみなさい















てがみ座

「対岸の永遠」

シアター風姿花伝にて

チケット完売と聞いて諦めていたが

追加公演決定と聞いて

観る事が出来た

観てよかったのか

悪かったのか

始まったその瞬間に

涙が零れそうになりました

ああ

僕はこの人に憧れて

舞台を始めたのだった

上手いとか

有名とか

そんなもの

人を超越しているようなものがある

そして

僕はこういう本が好きだなと

どの国の人間が観てもわかるというような

人間の尊厳 道徳 戦争

観てよかったのか悪かったのかというのは

それまでの自分ではなくなったと思わされるからだ

心が支配されるような

折角思い起こしてたものが

崩されるからだ

何故あんな事が?

人じゃないからわからない

ここをこうしようという整理で出来るのだろうか

面白かった

ここをこうしたらこう動く

こう見えるとかではないのだろうな

感覚としか言い例えようのない

頭の中も支配されてしまうのか

僕には出来ません

長い月日をかけて

鍛錬し続け

自分の事に意識を向けながら

ずーっと人を見て生活してたら

出来るようになるかもしれない

人をどうでもいいと本気で思いながら

本気で愛してると思っていないと

その環境がまず作れないかもしれない

矛盾だけど

考え過ぎると具合が悪くなる

でも本当に良い舞台をムカつきますが

ありがとうございます

てがみ座

楽しみがまた増えた

皆段々と忙しくなり

普段の生活から既に稽古が始まっていて

有用な

とても有用な物に時間を割いていけば

断念しなくてはならない

良い仕事の祭りの後は

何も残らない

そしてまたもっともっとと思う

慢の煩悩は増え続けるばかり

どんどん手の届かない所に

それが繰り返す














凶悪

映画は殆ど観なくなったが

久し振りに観た面白い映画だった

怖いもの見たさの興味か

でも何でだろう

面白かったのかな

ピエール瀧さんとリリーフランキーさん

の演じた人物が面白かったのだ

好きになった

山田孝之も好きだったのか  

でもこれはその人達が羨ましいと思える関心なのかな

面白いってなんだろうか

いや怖くはなかった

白川和子さんの凶悪さ 
  
ジジぶぅの死にたくないとか  

最近の流行りなのか

はっきりと悲しくならないし

はっきりと楽しくならない  

すーっと引き込まれる

でも汗をかくほどではないんだけどね

じゃ面白くないのかと言えばそうではない

現に観たいと思って観て面白かった

人物の人生は面白いものを沢山見てたきたんだろう

生きてきたその本人自身の経験が面白い

いやいやそんなのはどうでも良いや

修行が足りない

ああ

遠くへ行きたい

寝て起きたら明日が楽しみな毎日

そういう風に作って生きたい

だから一生懸命想像する

面白い人が世の中には沢山いる

まだまだいる

まだ出逢ってない人達に

これまで出逢ってくれた人達にも

明日は会えるかもしれない

もう寝よう

明日がある

しかし凶悪観て面白かったから眠れない