観れて良かった~
久しぶりに大泣きしました
イ・ヨングは知的障害者。
娘イェスンと貧しいながら幸せに暮らしていた。
イェスンは春には小学校入学。
大好きなセーラームーンのランドセルを背負う事を
親子で夢見ていた、あの日までは・・
ヨングは少女誘拐と強姦殺人の犯人として逮捕、
刑務所に収監されてしまう。
収容されたのが七番房だった。
ヨングに命を助けられた房長は、彼の人となりを知るに
つれこう思う。
純粋無垢で悪意などかけらも持たないこの男に
こんな大それた事ができるんだろうかと。
刑務所の所長も同じ思いから、何とか助けられないか
と画策する。
裁判の時、ヨングはなぜかやってもいない罪を全て
認めてしまい、死刑判決が下る・・
知的障害の父親と娘というのは他にも
「アイ アム サム」というのがありますけど、
こちらの方がより泣けますねぇ
死刑の当日が何と娘の誕生日なんです。
この奇跡というのが何だろうと思ってたんですけど、
刑務所の房に娘イェスンが入る事。
束の間の父と娘の時間なんです。
誕生日プレゼントに彼女が欲しがってた
セーラームーンのランドセルを渡します。
大喜びする娘を見つめるヨングの優しい目が
すごく印象的でした・・
執行の時間が来て、ヨングは初めてこらえて来た
泣きじゃくるヨング。
でももう誰もどうにもできなくて、皆うつむくばかり。
イェスンは司法の世界に進んで、
最愛の父の冤罪を晴らすために奔走します。
なぜこうなったのか、次第に明らかになって行って、
ヨングの切ない思いが何だったのか、
胸が締め付けられてしまいますよ・・
韓国映画ってこういう構成が上手なんですよねぇ。
房の一癖も二癖もある囚人達のやり取りが
実に面白いんですよ
日本でこういうのを作ったらどうなるかなぁ。
作れるだけの人がいないかも、と思いました
ヨングに罪を認めさせた人物は被害者の父親。
娘を失ったというやり場のない悲しみから
ヨングにその悲しみをぶつけてしまいます。
悪役になりそうだけど、そうではない。
そんな場面が作品に厚みを加えてると思います
所長さん、面倒を見ていた囚人に息子を殺されてるんです。
彼もまた大きなやり場のない悲しみの中生きています。
イェスンとの交流がきっと癒しになったんだろうなと・・
役者さん達の演技力、素晴らしかったですよ
刑務所の所長さん役の方、時代劇でしか見た事なくて、
現代のお姿がとっても不思議でしたねぇ
泣きたい映画をお探しの方、これお勧めですよ
毛皮反対の絵本です、読んで下さい
http://moru.art-studio.cc/art/book.htm
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