SAOのSSを書いてみました。
今回は少し長かったので半分に分けました。
また、時期を見て続きを載せたいと思います~~。
ソードアート・オンライン~リンク・スパーダ~
俺のところに1通の通達が来ていた。それは、クエスト名『アベンジャー』と書かれていた。クエストには普通ダンジョンの場所が書かれておらず他にもおかしな点があった。ボスには、『汝、己の愚かさを知ることにより不死の龍が立ちふさがる。』と書かれている。気になる報酬のところには『新たな力』とある。こんなにも不可解なクエストだが、それを送ってきたのはカーディナルシステムだった・・・・
『みんな、集まってもらってすまない。今日俺のところにこんなクエストが来たんだが、みんなのところには来てるか?』
『私のところには来てないわよ。』アスナや他の人達も来てないということだった。今この場所にいる人達は俺、アスナ、リーファ、ユイ、リズ、シリカ、シノンにクラインがいる。
『なんで、キリトだけに来たのかしら?』シノンが不思議そうに聞いてくる。
『それは、俺にも分からない。』そう、なぜ俺だけに来たのかが疑問なのだがそれよりも気になるのそのクエストを送ってきたやつだ。
『ユイ、なんでカーディナルシステムがこんなクエストを送ってきたかわかるか?』
ユイはALOでは、ナビゲーション・ピクシーとして俺たちの戦闘面やALOでのサポートをしてくれる。
『カーディナルシステムが勝手にクエストを送るなんて初めてのことです。それに、パパにだけ送られたというのも分からないです。』
ユイに聞いてもわからないとなるとなにかカーディナルシステムで問題があったと考えるのが妥当だろう...
『キリト、この報酬に書いてある新たな力っていうのはなんだ?』
『なんで、俺に聞くんだよ?』
『お前、心当たりがあるだろう。胸に手を当ててみて考えろ!!』以前SAOでキリトだけが使えるユニークスキルをみんなに公開しなかったことがあったのだ。だが、今回に関しては心当たりはないのだ!!
『さぁ?俺に聞かれても分からないものは分からない。』そう言ってキリトはクラインをそっちのけで話を続けた。
『ボスに関しても、分かることは姿が龍であること。そして不死っていうことだな。』
『不死って死なないってことですよね??』シリカは恐怖に震えながら聞いてきた。
『多分そういう事だろう。』
『ちょっと待てよキリト。そんなのどうやって倒せっていうんだよ!!』
『不死って言ってもなにかしら弱点があるんだと思うよ。よく、ファンタジーでもそんな強敵にはなにかあるはずよ。』シノンは弓の手入れをしながら思い当たるように言ってきた。
『そうだね。不死なのは身体だけとか核を壊せば体は再生されないとか。それにしてもなんでクエスト名がアベンジャーなんだろう?報復者って意味だけどお兄ちゃん何かしたの?』リーファはクエストを覗き込むために隣に来ていた。
『アベンジャーって復讐者だよな?』キリトはリーファに問いかけてみた。
『お兄ちゃん違うよ。復讐者はリベンジャーだよ。アベンジャーは報復者だよ。』
『それってなにか違うのか?』キリトはそんな変わらないだろうと思っていた。
『えっとーーー。それは....』私もそんな詳しいことは知らないのだ。
『復讐者っていうのは、正義に基づく報復する人のことで、報復者っていうのは個人敵に仕返しを考ている人のこと。』リーファの代わりに答えてくれたのはアスナだった。復讐者と報復者に違いとしては、仕返しをした結果が正義として認められたら復讐者。仕返しをした結果が正義として認められなかったら復讐者ということになる。
『なるほど。じゃあ、このクエストは俺に何か復讐があるっていう事なのか?』
『キリト君はところ構わず困っている人を助けているから恨みを買われてもしょうがないわよね!!』アスナは机に頬杖をつきながら周りの人達を見まわしてそんなことを言った。
『まあ、そういう所を好きになったんだけど.....(ボソッ)』
『なんか、俺が見境なく誰でも助け.....』
『助けてるんだよ。ですよ。』キリトが最後まで言い終わる前に集まったメンバーが口をそろえて否定してきた!!
『と、とりあえずみんなこのクエスト受けるか? 俺は受けたいと思っている。何か俺に恨みがあるなら俺が決着をつけないといけないことだから。だが、このクエストは分からないことが多すぎて危険だとは思う。だから、せめて俺だけ.....』と、キリトがクエストを見つめながらそんなことを言っていると
『まさか、キリト一人だけ行くとか言わないでしょうね?』
『キリト君一人で行くと言わないよね!!』
『お兄ちゃん一人で行かないよね?』
『キリト一人で行くとか許さないよ。』
『キリトさん私ついていきますよ。』
『キリト水臭いこと言うなよなぁ。』みんなは立ち上がりながら口を揃えて言ってきた。
『お前ら、こんな戦闘馬鹿についてきても知らねえぞ。』そう言いながらキリトはクエスト受注のボタンを押した・・・
そして、アスナが店の中から消えたのだ・・・・
俺たちはしばらく呆然としていた。何が起こったのか・・・・
まるで突如自然災害に襲われて何もできず、なすがままにされてしまった。。
数秒間が何十分にも感じ、過ぎたことは一瞬という言葉がふさわしいほどのあっという間に起こってしまったのだ。
そして、最初に声を挙げたのは・・・・
『ユイ、今何が起きた?』キリトだった。だが、今のキリトはいつも通りではなかった。感情に流されるままの言葉だった。
『パパ、待ってください!!』ユイは、ネットワークにアクセスして今の状況を分析はじめた。その間他のメンバーは何もできなかった・・・・
『状況が分かりました。このクエストパパだけに送られたのではありません。不特定多数のプレイヤーに送られてそれぞれ受注したギルドから急にプレイヤーが消えてるみたいです。』
そう、このクエストにはなぜかプレイヤー名の記入が義務付けられていた。そこからランダムで選ばれていることなんだろうか。ただ、この現象にになんの理由があるんだ。
『とりあえず、早くアスナを助けに行こう!! みんな、早く準備していくぞ。』
『お兄ちゃんまだダンジョンもボスも分かってないのにそんなの無茶だよ。』
『そうですよ。キリトさん!』シリカとリーファが説得するがキリトは周りが見えていなかった。アスナはALO内で一度拉致されているトラウマがある。そんなトラウマはそうそう消え去れるものではない。俺はまたアスナを危険な目にあわせてしまった。なんでいつもアスナばかり....そう思うキリトはいてもたってもいられなかった。
『なら、俺だけでも・・・・』そう言おうとした時、ドタっという音がした。キリトは尻餅をついていた。その理由はクラインがキリトの頬を殴ったのだ。
『目が覚めたかキリト!!お前少しは頭を冷やせアスナが何処かに行ってしまって焦る気持ちは分かる。だが、焦って軽率な行動をしたらみんなが危険な目に合う。それに今回はクエストが関係しているから助けられる可能性だってある。冷静ならそれくらいわかることだろう。』クラインはいつも以上に真剣な様子でキリトに言い聞かせた。
キリトは頬を抑えて俯いていた...
『そうだな。悪いクライン!! ありがとう。』キリトはそう言って両手で自分の頬を叩いて一度頭をリセットさせた。
『みんな、悪い。惨めさ所みせちまったな・・・・』みんなに心配をかけまいとキリトは深呼吸をした。
『はいはい、後悔はあとあと。今はアスナを助けに行かないと。』リズはいつもの調子で場を和ませてくれる。
とりあえず、今起きたことを整理してみよう。クエスト受注した直前にアスナが突然どこかに消えていった。そして、ユイの話によるとこのクエストは俺だけではなくいろんな人に送られていること。ということは、俺だけに恨みがあるわけではなくプレイヤー全体に恨みがあるってことだな。
そうだ。マップでアスナの位置を確認できればダンジョンの場所が特定できる。そう思ったキリトはメニューを開いてアスナの行方を探してみるがUNKNOWNと書かれている。ってなると普通のダンジョンではないってことか。
『とりあえず、今は情報集めだ。みんな、誰にクエストが送られたやどんな人が消えていったかを聞いてきてほしい。』俺はみんなにそう伝えてある人のところに向かった。
一方、突然連れてこられたアスナは周りを見渡すがなにも見えない、真っ暗な場所だった。空気はひんやりとしてとても洞窟のなかとは思えないほど静かな場所だ。
『ここは、どこなのかしら.... キリト君、みんな~』アスナは大きな声で呼んでみるが返事はない。とりあえず、前に進んでみることにした。マップを開いてみて場所を確認しようとしたがここは既存のダンジョンではないらしい。それに、メッセージも飛ばせないのだ。こういうことは事態は初めてだった。
そんなことを思っていると後ろの方から気配がした。アスナはモンスターが現れたと思って腰にあるレイピアに手を伸ばすがこの暗闇のなかだ。目も慣れていない状態で近接戦闘は危険だ。そう思ったアスナは魔法詠唱でいつでも魔法を出せる状態にして相手の出方を見る事にした。耳澄ませると足音がする!モンスターでないとするとプレイヤー....でも私以外に一体誰が。そんなことを思っているとキランと刃特有の輝きが見えた。その瞬間相手はものすごいスピードで相手が間合いを詰めてきた。
『シック・イン・ライト』詠唱していたフラッシュの魔法を唱えて、相手のアスナの間に眩い光が突然現れてアスナはそれと同時に光を見ないようにバク転しながら後ろに下がって相手の間合いから外れた。そして、レイピアを抜き相手との距離を把握して突っ込んで行く。
剣を真下に下ろして相手に切りかかった。剣と剣が重なり合って火花が散った。相手はあの光で目を潰したつもりだったが甘かったようだ。相手と鍔迫り合いをしながらアスナは相手に話しかけた。
『あなた、目的は何?』
『あれ??その声は....』アスナも何か聞き覚えがあると声だと思い目も慣れ始めてよく見てみると.... 長い黒っぽい髪に私より小柄な人だった。そして、交えている剣を見てみると黒い片手用直剣だった。アスナはある人を思い浮かべながらその人の名前を口にした。
『もしかして、ユウキ!!』
『やっぱりアスナだ。』ユウキはそう言いながらアスナに抱き付いてきた。アスナは突然抱き着かれてバランスを崩されてユウキと一緒に倒れてしまった。
『なんで、ユウキがここに!!』
『僕もよく分かんない。なんか、システムからのクエストが来てそれを受注したら急にここに飛ばされたんだよ。』
『そのクエスト名何かわかる?』アスナは、もしかしてと思ってユウキに問いかけた。
『えっとーー アベンジャーだね。』私達と同じクエストがユウキにも送られてる・・・・ これはなにか嫌な感じがするとアスナは思った....
『ということなんだが、どういう事かわかるか?』キリトは情報屋のアルゴにさっきまでの起こった状況を説明していた。アルゴは考え込むようにして答えた。
『システムからのクエスト.....』俺は昔から情報に関してはアルゴに聞いている。
『こんな、クエストが出ているとは初めて聞くな。それはいつぐらいに届いたんだ。』
『今日だよ。アルゴには届いてないのか。』
『あ~オレっちにはそんなクエストは来てないよ。』となると、何か選定している理由があるのか。
『じゃ、最近このあたりでマップに載ってないところなんかあるか?』
『それなら、最近見つかっているよ。』そういうと、アルゴはマップをキリトに見せながら説明してくれた。
『ここの、世界樹の下に入り口とは別に新たな扉ができたらしい。ただ、ここの入り口はなぜだか開くことができないんだ。』
『なにか、開くためのレバーや隠しスイッチとかじゃないのか?』
『いや。探してみたけどそういうのはなかったみたいだよ。それに不思議なことに鍵穴があるんだよ。』
『扉に鍵穴?』それはダンジョンの扉では見たことないものだ。
『分かった。いろいろ情報をありがとう。』キリトはそう言ってアルゴと別れた。とりあえずみんなに相談してみるかそう思いながらキリトはアスナのことを考えながらみんなが集まる場所に戻って行った。
キリトが戻ったころにはみんなはもう戻ってた。
『みんなどうだった? 俺の方はダンジョンの心当たりを見つけた。』
『さすが、キリト仕事が早いなぁ!!』クラインはキリトに肩を回してそんな風に言ってきた。そして、耳元で小さく
『さっきは殴ってすまなかったな...(ボソッ)』そう言っていつものクラインに戻ってみんなの場所に向かったのだ。
『私はちょっと別のMMOに行ってきたけど、こんなクエストが出ているのはここだけみたいよ。 やっぱりカーディナルシステムがなにかやらかしてるみたいね。』やっぱりまた俺達に何かしようとしてるのだろうか。
『私とシリカちゃんはボスについて調べてみたけど、イマイチだった。一応竜で調べてみたけど多すぎて分からなかった。』リーファはしょぼんとして感じで言ってきた。まあ、ボスが分かれば苦労はしないよなとキリトは思った。
『そういえば、キリトダンジョンの場所はどこにあるの?』シノンは興味津々と言った感じで聞いてくる。
『あ、そうだった。場所は世界樹だ!! ただ、問題があるんだけど・・・そこの扉には鍵穴があるらしいんだよ。!』
『カギなんて誰か持ってますか....』シリカの言ったことにみんなは言葉を失った。
『それならここにあるじゃんないですか!!』静寂の中ユイの声でみんな驚いていた。
『ユイ、カギは一体どこにあるんだ?』キリトは不思議そうにユイに問いかけてみた。そして、ユイが指差したのはシステムから来たクエストの通達のところを指していた。ただ、これには特にアイテムが追加されてるわけではないのだが....
『この通達少し特殊にできてるみたいで、ある特定の扉に近づくとカギへと変わるようにプログラムされているみたいです。』なるほど!! いわゆるこれがパスポート代わりという事か。キリトは決心を固めてみんなに伝えた。
『みんな、頼みがある。分からないことも多くてとても危険なクエストになると思う。だから、みんな力を貸してほしい。』キリトはみんなに頼み込んだ。
『な~に当たり前のこと言ってるのよ。協力するに決まってるじゃない。』
『そうですよ。アスナさんは私たちの大切な仲間なんですから。』リズとシリカはそういってキリトの右手に手を重ねた。
『お、なんかそれいいな!』クラインは昔を思い出したみたいにノリノリに手を置いてきた。
『じゃーあたしも~』『私も協力してあげる!』リーファとシノンもクラインに続いて手を重ねる。
『みんな、サンキューな。この埋め合わせは必ずするからな。アスナを助けに行くぞ~』キリトの号令に従いみんなが一斉に意気込みを込めて『おっーー』っと叫んだと同時に入り口からあるギルドが入ってきた。
『私たちも連れて行ってくれ!!』そう言って現れて来たのはギルドメンバースリーピングナイツだった!!
アスナとユウキはとりあえず、ダンジョン?らしきものを探索することにした。そこまでモンスターは強敵ではないので2人だけでなんとか切り抜けられている。にしても、ここは一体どこなんだろうとアスナは思っていると。
『アスナはキリトと恋人同士なの?』ユウキは唐突にそんなことを言いだしたのでアスナは手に持っていた木みたいな杖を落とした。
『ユウキ、急に何を言いだすの!』アスナは顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしている。
『いや~、恋人同士ってどういうものなのかと思って。ボクって恋愛とかしたことないから』そう。ユウキは恋愛が出来ないのだ。ここからはネタバレになってしまうからあえて言わないが.... 分かる人は心の中で留めておいてください。
『そうか...ユウキはどんな人がタイプなの?』
『タイプね。今まで考えたことないよ。そうだな。キリトなんかいいよね~』ユウキは、アスナの反応を伺いながらそんなことを言ってきた。アスナは驚きで口がふさがらなかった。
『冗談だよ。冗談。ボクがつけいる隙なんかなさそうだからね。』
『もう~ユウキったら。冗談じゃなかったらいつかみたいにデュエルで決着つけるよ!!』
『お~。そっちの方がなんか燃えそうな気がする。じゃあ、冗談じゃなく本気にする』
『いい加減にしなさい!!』アスナは、ユウキにデコピンを喰らわせてダンジョンの中を探索し続けると不気味な色のドアがあった!!
半分が紫色でもう半分が黒色をしている。見た感じ毒々しいっていうのが印象的だった。
『ここは、やばいね!』ユウキがぼそっとそんなことを言ってるがアスナも長年の攻略組としての勘からしてここは危険だと直感した。とても二人だけじゃ倒せそうになさそうな感じだった。
『ユウキとりあえず、みんなと合流することを考えよう。』
『そうだね。』アスナの提案にユウキは了承した。とりあえず出口を探すためにまた二人で探索を再開した。
ここまで、読んでくださった読者様ありがとうございました。
皆様の楽しい時間になるように頑張っていきたいと思います!!
それでは、新しい物語を求めて。