(gooニュース)
「集大成」と位置付けた大会。代表引退の憶測があったが、あくまで視線は次の大会でのリベンジに向かっていた。「W杯優勝」の目標にも「今ここで変えるといっても何言ってんだとなる」と宣言した。
コロンビア戦直後のピッチでは天を仰ぎ、あふれそうになる涙に目を閉じ、じっとこらえた。「本当に無念の一言。優勝とまで言って、この散々な結果ですから。本当に口だけで終わってしまって申し訳ないです」。開幕前、報道陣に「たたくとしても大会が終わってからにしてほしい」と異例の要請をしたエースから強気な言葉は消えていた。今にも泣きだしそうに口を結び、頭を下げた。
試合では序盤から飛ばし、0-0の前半ロスタイムには右クロスで岡崎の同点弾をアシスト。しかし4度のFKは不発に終わり、1-4の惨敗を喫した。〝ビッグマウス〟で周囲を引っ張ってきた分、「僕が言うことも当然ながら信用が下がる」と自嘲する。「いろんなものを失う可能性もある。日々の精進を続けて、またみなさんに日本代表、日本サッカー界という船に乗ってもらえる日を信じていきたい」。厳しい批判も覚悟している。
それでも、信念は変えなかった。「何を言ってもね、ただの負け犬の遠ぼえになってしまう」と前置きしながら、「こういう(攻撃的な)サッカーで勝たないと、見ている人も魅了されない。勝っていないので『何言ってんねん』って話になるでしょうけど、オレはこの生き方しか知らない。強気しか、僕には進む道はない」と力を込めた。
「自分にはサッカーしかない。これからも、これからというより明日から、また前を向いて進んでいきたい」。雪辱へ、決意は固い。