表題の読んでいて恥ずかしくなる漫画、人それぞれで色々あると思う。なんというか、クラスの陰キャラがくっそしょうもない冗談を言って滑り倒してる状況を見て、いたたたた…やっばあいつくっそ滑ってるやん…となるあの感覚。クラスの爪弾き者が嘘バレバレの武勇伝を語っておいおいおい…絶対嘘やん…となるあの感覚。

 

 きっと生まれ育った環境でそういった状況に陥るケースっていうのは人それぞれなんだと思う。そして、俺が読んでいてまさにそういう恥ずかしいというかいたたまれなくなる感覚に陥る漫画が今まさに連載中である。それはセブン☆スターである。

 

 まず何が痛いかというと登場キャラの名前がもう鳥肌立つぐらいにさぶい。痛い。気持ち悪い。主要キャラであるセブンスター(もうこの時点でさぶい。)たちの名前は、往年の昭和の名俳優から取られている訳だが、何のもじりもない。三船敏郎だとか川谷拓三だとか石原裕次郎だとか。あのな~、漫画はお前の好きなコンテンツ発表する場やないぞって。思う。思っちゃう。

 

 で、まあなんというか別にええっちゃあええねん。昭和俳優が好きなんです~、任侠ものが好きなんです~、てへ。みたいな、それはまあええよ。でもじゃあだからといってチョイスするのが石原裕次郎って…。誰でも知ってるやんけ。

 

 例えば自称漫画好きって名乗るやつがおって、おすすめの漫画は?って聞いたらワンピースとドラゴンボールとか言われたらどうする?いや、それが面白いのはわかっとるわい、と。

 

 そういうのがあって本当にさぶい。あと、下手糞なヤンキー漫画にありがちな過度な主人公礼賛、行き過ぎたヤンキー至上主義。あのな~仮にも青年誌で連載してる漫画やねんから強い奴7人集まったら最強、解決ぅ!じゃないやろって。アンパンマンでももうちょっと深みのある話放送しとるわ。

 

 これに通じるのが高橋ヒロシファミリー全般に言えることやけど、しょうもない漫画家によるしょうもないクローズスピンオフを辞めろ!と声を大にして言いたい。

 

 言っておくが俺はけしてヤンキー漫画が嫌いなわけじゃない。むしろ好きなほうだ。男と男のガチンコのバトル、格好の良い生きざま、美学。めちゃくちゃ好きな方だ。でも、それはそれとして、現実のヤンキーの糞ダサさも嫌というほどわかっている、というか普通に生活していれば糞ゴミ以外の何者でもない奴らばっかりだということも十二分に知ってしまっているのだ。

 

 少年誌連載漫画ならそんな無粋なことも言わないけれど、青年誌で連載しているのだから、ヤンキーの光と闇も描いてくれよ。今更ケンカが強けりゃオールオッケーはさすがに浅すぎるやん。いくらヤングマガジン読者がアホしかいないとしても、さすがにこんな馬鹿げた漫画でこいつら喜ぶやろとでも思われているならどんだけヤンキー共は馬鹿にされてるねんって怒らんとあかん。

 

 わかりやすく例えると、有名戦国武将と全く同じ名前の奴らが現代で生まれて、仲間になってどんな困難もケンカが強いで全部解決オールオッケーおおっしゃあ~~~!!みたいな漫画読んで、それおもろいか?って話で。

 

  いや、書いててなんか似たような漫画が同じ雑誌で連載されていたような気がしたけれどそれはまあ置いといて、とにかく不良賛美が強すぎるねんって。漫画やからある程度賛美してええけど、度が過ぎてんねんって。そういうのは、少年ジャンプで海賊とかを主人公にやってくれたらええから、不良を主人公にせんでもええんちゃう?って。思う。思っちゃう。

 

 まあ~とにかくくそおもんないわ。早く終わってほしい。っていうか俺が吸ってるタバコがセブンスターやからマジで風評被害やねん。迷惑やわ。それもあって読んでてほんまにいや~な気分になる。まあ俺が思うだけであれがええって人もおるんかも知らんけども。