アウェーにがむしゃらに乗り込め | けいちょんチャンネル雑感

けいちょんチャンネル雑感

けいちょんチャンネル関連について

けいちょんはアウェーに乗り込むことについてはどうも消極的だと思うのだ。ここでいうアウェーとはなにか。ずばり関西のことである。けいちょん及び極楽とんぼはもともと東京吉本のボス芸人的存在として君臨し、極楽とんぼ率いる東京吉本軍は、かつては関西の吉本芸人と漠然とではあるが対立する空気があった。けいちょん個人はあまり対立を意識していなかったように思うが、後輩のほうがむしろ意識していたという。

当時の東京吉本芸人は銀座7丁目劇場という劇場を拠点としていた。具体的には、極楽とんぼ、ココリコ、ロンドンブーツ1号2号、ペナルティ、品川庄司など、まさに軍団山本世代である。一方、関西ではなにが起きていたのか。1つは吉本印天然素材である。天素(てんそ)こと吉本印天然素材とは、雨上がり決死隊、FUJIWARA、バッファロー吾郎、ナインティナインらで結成されたお笑いユニットである。後にめちゃイケなどでけいちょんは彼らと共演することになるが、当時は銀座7丁目劇場がこの天素の勢い、人気に飲まれる格好となり、それによって東京吉本と関西勢との対立の空気が醸成されていくのである。

そして天素も含む当時の関西吉本勢の拠点が、心斎橋筋2丁目劇場である。天素の人気が一段落ついたあとでそこで活躍していたのが、千原兄弟、ジャリズム、メッセンジャー、中川家、陣内智則、ケンドーコバヤシ、サバンナ、COWCOW、次長課長、野性爆弾、シャンプーハットなどである。このメンバーの中でけいちょんチャンネルに出たことがあるのは次長課長河本と野性爆弾ロッシーだけである。このメンバーに総じて共通するのは、けいちょんが吉本興業を解雇されたあとでどんどん知名度をつけてきた。なのでけいちょんとの共演がほとんどないままに、時間だけが過ぎてしまったのである。

つまり、けいちょんにとってのアウェーとはここで述べた関西芸人たちのことだ。関西芸人と言っても、現在は東京を拠点にしている芸人がほとんどだ。まずは最近電話で会話したという千原ジュニアあたりを標的にしてみてはどうだろうか。きっと、面白いことになる。そして20年以上の時を超えたいま、7丁目 vs 2丁目の熱い戦いを改めて開始させてほしい。