113・115系のゲテモノ改造車。 | ぽっぽやいそじの「ひとりっぷダイアリー」

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首都圏や関西圏を中心に、幅広い路線で使われていた113・115系と呼ばれる近郊型電車。平坦路線用が113系、勾配路線用に抑速ブレーキ付きになっているのが115系です。外観上の違いはあまり目立つものもなく、走った路線による使い分けで区別するのが手っ取り早いですね。


左が113系、右が115系。正面の塗り分けや警笛の形状の違いが分かりますね。基本的にクハ+モハ+モハ+クハの4両編成、あるいはクモハ+モハ+クハの3両編成ですが、東海道本線などではグリーン車込みの11両編成や、付随車サハを組み込んだ7両編成というのもありました。


これらの編成を組み合わせて最大12~15両編成で、首都圏や関西圏の通勤ラッシュ輸送にあたっていたのです。


JR誕生と前後して後継となる車両が登場して来ると、地方線区の輸送改善に回されることになりましたが、こちらでは輸送量そのものが小さいので短編成を組める車両が必要とされ、先頭電動車クモハが数多く誕生します。


新製車ももちろんありますが、中間電動車モハからの改造車も多数あり、基本的に新製車と同じ外観に仕上げたJR東日本に対し、JR西日本は改造費を抑えるため各種の簡易改造を行いました。そのため、前面が切妻形の先頭車も登場しています。最初の頃は前面窓の高さも揃えられていたんですが、、、


後には前面窓の位置を下げた低窓タイプになり、、、


さらには前面の貫通扉を廃して103系もどきの顔つきになったり、、、


一連の改造車の中でも最もインパクトが強かったのが福知山の113系3800番代、通称「サンパチ君」でしょうか?雨樋を両側に配した非貫通切妻形の前面に3枚窓、そして衝撃吸収用の?鉄板がものものしい感じです。

JR西日本はこれら以外にも特急「スーパー雷鳥」用のクモハ485形200番代や気動車のキハ41形など切妻形の前面を持つ改造車を多く輩出しており、改造費を抑える工夫をあれこれとしています。その結果、ユニークな顔つきをした車両が誕生していますが、一部ファンからは「ゲテモノ」や「魔改造」などと呼ばれて不評も買っています。確かに原形を尊重したい車両ファンにとってはゲテモノ・外道的な改造かも知れませんが、いかにも関西的な合理的発想の賜物とも言える改造車群は、関東ではまず見られない独特の存在感があります。