パラマウントベッドHD(7817)のMBOが発表されました。

 

 

 

日経新聞によると

 

 

 

抜粋「従来の売り切り型の事業モデルからの転換には、『短期的な利益確保に左右されない経営判断が求められる』(同社)と判断。株式を非公開化することで、中長期的な視点での先行投資や構造改革などを実施する考えだ。株式の非公開化後はM&A(合併・買収)を通じ、患者や入居者の情報を自動的に記録するソフトウエアの開発などを進める。」

 

 

 

売上高は綺麗な右肩上がりでしたが、

 

中国での不振やインフレによる煽りを受け、

 

直近は純利益が売上高の伸びほど伸びず、

 

同社の株価はここ数年で見るとTOPIX対比で下回っていました。

 

 

 

河野龍太郎氏は、「日本経済の死角ー収奪的システムを解き明かすー」において、

 

第6章 コーポレートガバナンス改革の陥穽と長期雇用制の行方 2 略奪される企業価値 

 

株式市場の実態を

 

「既にIPOを終えた既存企業の場合は、株式市場で当該株式を購入した投資家が、配当の受け取りや、株価の値上がり益を通じて、従業員を中心とするステークホルダーを含め、企業組織が創造した付加価値を抽出する場所なのです」

 

と看破されていらっしゃいます。

 

 

 

パラマウントベッドHD(7817)は、DOE5%などで株主還元の姿勢を示していましたが、

 

株価低迷に我慢できない投資家・株主から利益へのコミットや自社株買いなどの要求などが強まり、

 

同社の経営陣の描く事業転換をするには、

 

キャッシュフローアロケーションなども含めて、難しいと判断されたのでしょう。

 

 

 

今後、投資家・株主として企業に対して、

 

あまり略奪しすぎないように自制をし、数年、あるいは十年単位での忍耐をしていかないと、

 

有望な上場企業がドンドン非上場化していくかもしれません。

 


また、企業が短期的な利益ばかりを過度に追うようになると、

 

見てくれだけが良くて、質として粗悪なもの、

 

底上げ弁当や洗濯したら縮んでしまう衣類、

 

保証期間を過ぎると直ぐに壊れる機械や毎年どうでも良いようなマイナーチェンジをする物などが

 

巷にあふれ、

 

消費者として購入させられるリスクが高まるように思いますし、

 

そうした弊害が昨今出てきているように思います。

 

 

 

株主資本主義が日本に徐々に根付きつつありますが、

 

どう折り合いを付けていくのか、考えさせられます。