ファウストラーゼン号および関係者の皆さま、弥生賞優勝、誠におめでとうございます!
モズアスコット号は東京芝・ダートマイル王であり、
父は無敗欧州馬Frankel、母は米GⅡ・Ⅲ優勝馬India、
母の甥To Honor and Serveは米GⅠ2勝、姪Angela ReneeもGⅠ馬という超良血。
初年度(種付料200万円)から人気を集め167頭に種付け、
以後50万円ずつ値上げしても、100頭以上交配に種付けをしています。
その初年度産駒、ファウストラーゼン号が皐月賞のステップレース弥生賞を優勝。
AEIも1.51と相当高い水準で、種牡馬としても優秀そうです。
今年度の募集馬という観点からは、
アクアミラビリスの2024が募集される可能性が高いです。
母はオープン馬、母の半姉クイーンズリングはエリザベス女王杯を優勝している超良血ですから、
牡馬ということもあり、サイズが小さくなければ、4000万円前後で人気しそうです。
Frankel系ということで、元出資馬グレナディアガーズ号の種付状況にも追い風となってくれることを願っていますが、
今回、モズアスコットがファウストラーゼン号の弥生賞優勝で得たものが3つ程あると思います。
(1)早熟性の評価
モズアスコットの競走成績からはどちらかというと普通から晩成と思っていたのですが、
クラシックを狙えるほどの早熟性があるということになります。
これはFrankel産駒の中でもグレナディアガーズに軍配が上がるかと思っていましたが、
さにあらずとなりそうです。
牝馬の場合は、
2~3歳春にかけて
阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞、NHKマイルと
3個GⅠがありますし、
古馬になっても
ヴィクトリアマイルもありますので、
牝馬に産まれても、競走馬の観点からも万々歳となります。
(2)クラシック適性
モズアスコットの競走成績からはどちらかというとスプリントからマイルと思っていたのですが、
スプリントからマイル、クラシックディスタンスで勝負できる適性があるということになります。
弥生賞はやはり皐月賞と同じ競馬場・同じ距離になりますので、
クラシックを意識した配合、牝馬も配合されてくると思います。
特に、牝馬の場合は、秋華賞も2000mですし、
エリザベス女王杯もペース次第ですが持たせられなくもないですから、
距離適性の長い肌馬に、モズアスコットのスピードで勝ち切るという配合も組まれるかもしれません。
(3)日本馬場適性
Frankelの全弟、後継種牡馬が日本に導入されていますが、
やはり、日本の馬場適性に合うのは、日本で活躍した馬だという評価になりそうな気がします。
モズアスコットの場合、中央、地方問わずに、
優秀な産駒を輩出していますので、
Frankel後継という観点、
今後益々モズアスコットに良い繁殖が集まりそうな気がします。
まだ1世代だけで産駒データが十分出ているわけではないですが、
基本的にはマイル前後、配合次第でクラシックも十分に狙えると言う観点で申し上げるならば、
キングカメハメハフリーのロードカナロアに近い評価になるのではないかと思います。
矢作先生のモズアスコットの印象
キーランドセプテンバーセールにて、ちょっと背は低いんですけども、とにかく筋肉量が豊富で、素晴らしい馬だなと一目惚れしました。また、グランプリボスが挑戦したSaint James Palace Stakesに出走したときに、一生に走ったFrankelに対して鮮烈な印象が残っておりまして、オーナーとこの馬がどうしても欲しいと話していました。
4連勝の後なかなか勝てなかったのですが、自分の代名詞であるキツいローテーションで安田記念を勝ってくれたことが、調教師としてとても誇りでしたし、無茶な調教師の下でGⅠを勝てたというタフさというものも産駒に伝わるのではないかと思っています。
調教の動きを見てどうしてもダートを試したい、種牡馬になったときにダートでも走っていれば生産者の皆さまにも親しみやすいのではないかと思い、ダートに転向しました。一般的には、初ダートでいきなりの重賞挑戦というのは非常に難しいと思うんですけども、あっさり無理難題をクリアして、フェブラリーステークスも連勝してくれました。
父Frankel、母父ヘネシーというのは非常に付けやすいと思いますし、この馬の成績と血統背景を考えますと、200万円という種付料はとてもリーズナブルではないかと思います。