2023年シーズンにおいて、社台スタリオンステーションのニュースによると
リアルスティールは種付料300万円でBookfulです。
Miesque牝系にディープインパクトという超良血です。
繁殖牝馬名簿を見る限りにおいても
サトノダイヤモンドとミッキーアイルの交配頭数から移動をある程度許容していそうな感じでしたが、
リアルスティールはそうではないように感じました。
そのリアルスティールが社台スタリオンステーションから移動というニュースが昨年駆け回り、
競馬界に衝撃を与えました。
その後、代わりに社台スタリオンステーションに導入されたのが
グレナディアガーズです。牝系もMiesque牝系ほど素晴らしくはありません。
種付料は150万円ですが、未だにBookfulになっていません。
ビジネス的に違和感を感じます。
ホットロッドチャーリーのように海外から新種牡馬の導入を1月に予定して、
リアルスティールも移動予定であったものの、急遽新種牡馬の導入が立ち消えとなった場合を考えると、
種付料を高く出来そうなシャフリヤールになりそうな気がします。
あるいは当初からシャフリヤールだったんですかね。
リアルスティールと同じディープインパクト産駒であり、母は名牝ですから。
ただ諸般の事情で現役続行となった。
もう一つ考えられるのは、
海外からFrankelの全弟やFrankel産駒の種牡馬が日本に導入されつつあることへの危機感でしょうか。
昨年はノーブルミッション、本年はアダイヤーとウエストオーバーが導入され、
モズアスコット、タニノフランケルやアスクピーターパンもおり、
Frankel産駒の種牡馬を社台スタリオンステーションとして提供したかった、
あるいは他のFrankel産駒の種牡馬が、社台系の牧場でも誕生していて良さそうという評判があったため導入に踏み切ったなど。
300万円のBookfulの種牡馬を移動させてまで導入させたグレナディアガーズのであれば、
特にリアルスティールと10頭以上交配させているノーザンFさんには、
事前にリアルスティールの移動に関して了承をとりつつ、グレナディアガーズに対する協力を依頼を
社台スタリオンステーションさんはしたと思うんですよね。
グレナディアガーズは海外から来たクラシックディスタンス優勝種牡馬に負けてない所を見せないといけないとなれば、
生産頭数も一定程度確保する必要があり、
ダイワメジャーやクロフネといったグレナディアガーズと距離適性が似ている繁殖牝馬の他にも、
未勝利かもしれませんが良血のディープインパクトやハーツクライといったクラシックディスタンス向きの繁殖牝馬と
交配をかもしれませんね。
そうしないとビジネスとしてリアルスティールで良かったじゃんとなりかねないですから。
来年の繁殖牝馬名簿に答えがありそうな気がします。
ノーザンFさんの交配頭数と繫殖牝馬の母父に注目しつつ、
社台Gでバックアップされているかという観点では、社台Fさん・追分Fさんの交配当数も気になります。