ケニアの首都ナイロビで、外国人が大勢訪れるショッピングモールが武装グループに襲撃され、少なくとも39人が死亡しました。
武装グループは人質をとって施設内に立てこもっているとみられ、治安当局が包囲して厳戒態勢をとっています。
ケニアのナイロビにあるショッピングモールが、21日昼ごろ、手投げ弾や銃で武装したグループに襲撃され、駆けつけた警官隊との間で銃撃戦になりました。
武装グループは人質をとって施設内に立てこもっているとみられ、治安当局は内部を捜索するとともに、施設を包囲して厳戒態勢をとっています。
事件を受けてケニヤッタ大統領は21日夜、テレビを通じて演説し、少なくとも39人が死亡したことを明らかにしたうえで、襲撃をテロ行為として強く非難しました。
現地の日本大使館によりますと、今のところ日本人が事件に巻き込まれたという情報は入っていませんが、現場が外国人の買い物客でにぎわうところで知られていることから、大使館で引き続き確認を急いでいます。
こうしたなか隣国ソマリアに拠点を置くイスラム過激派組織「アッシャバーブ」は、インターネット上に犯行への関与を示す声明を出しました。
アッシャバーブはおととし、ケニアの政府軍がソマリアでイスラム過激派の掃討作戦に乗り出して以降、たびたびケニアで爆弾テロを起こしています。
ソマリアのイスラム過激派組織
アッシャバーブは、20年余りにわたって内戦が続いたソマリアでイスラム国家の樹立を目指して活動しているイスラム過激派組織で、国際テロ組織アルカイダとの協力関係が指摘されています。
一時は、ソマリアの中部から南部にかけての広い範囲を支配下に置くまで勢力を拡大し、国連などが後押しした暫定政府による和平プロセスへの参加も拒否しました。
このためアフリカ連合の部隊が軍事作戦を行ってアッシャバーブを主要な都市から撤退させましたが、アッシャバーブは山岳地帯などに潜み、政府の車列を狙ったテロや攻撃を繰り返すなど徹底抗戦を続けました。
また、隣国ケニアでは外国人の誘拐事件が相次いだことから、ケニア政府は、アッシャバーブが治安を悪化させているとして、おととし政府軍を越境させてソマリアに派遣し、掃討作戦に乗り出しました。
これに対してアッシャバーブは報復を宣言し、それ以降ケニアでは、首都ナイロビなどで、アッシャバーブの関与が疑われるテロや襲撃事件が頻発しています。