2020年夏季五輪・パラリンピック招致を東京と競ったトルコ最大都市イスタンブールとスペインの首都マドリードでは、各都市の「敗退」が決まると、落胆の声が広がった。
【イスタンブール=青木佐知子】イスタンブール旧市街に設けられた野外特設会場では7日深夜、市民数千人が国際オリンピック委員会(IOC)総会の中継を見守った。落選が判明すると、会場は「あー」という悲鳴に包まれた。親日的な国だけに、日本の勝利をたたえる拍手も聞かれた。
大学生のブラク・アチクガスさん(18)は「イスラム圏で最終投票に進んだ国は初めてなのに」と悔しさをぶつけた。エンジニアのハリス・ケルコジャさん(41)は「トルコは諦めない。挑戦し続ける」と語った。
【マドリード=三井美奈】マドリードでは7日夜、市民約5000人が野外会場で中継に見入った。決選投票を待たずに敗退が決まると、会場は一瞬、静まりかえり、「信じられない」という叫び声が続いた。
不況が続くスペインでは五輪の経済効果に期待が高まっていた。公務員ホルヘ・サルシオさん(48)は「マドリードは東京より経済基盤が脆弱(ぜいじゃく)と判断されたのだろうか」と肩を落とした。スポーツ施設職員ニルサ・ロサドカルモさん(29)は「五輪ボランティアの登録を済ませたばかりだったのに……」と涙をぬぐった。