今作はOVA(間の楔&間の楔完結編)の2作品を1つにまとめたDVD。脚本は原作者の吉原理恵子さんが担当されてるので都合上原作とは異なるものの1本のアニメとして見た時に理解しやすい流れになってます。道原かつみさん原案のアニメ版のキャラデザ(作画監修)は恩田さんなので2012年度版(全4作)と見比べてもそこまで違和感はなかったです。強いて言うならキリエは旧作版の方がキレイだしシドの髪の色と髪型が違う(旧作は茶系で短髪、2012年度版は長髪で銀髪系)(2012年度版のイアソン&リキの作画は神)二作をまとめてるからそれぞれエンディングも入ります。前編はバイソン(解散のタイミングと理由が異なる)のヘッドのリキとイアソンの出会い(エリート親衛隊に絡まれるリキ救出に変更)のH、バイソンの仲間との交流(ガイ常識人)キリエの口車に乗りバイソンピンチ。キリエ破滅(マノンとのやりとりなどなし)イアソン様がリキの自宅に凸してH。リキのシャワーシーンもありました。(ってか2012年度版はマジでなぜルークのシャワーシーンでOKと思ったんだろう。リキかイアソン様のシャワーシーンが見たかったのに~~)と2度ほどイアソン様とリキのHがありました。が、ペット時代の3年間のことには触れられておらず出会いからいきなり4年経過してたりバイソンの中でくすぶるリキの苛立ちやリキを案じるガイを中心にストーリーがまとまってました。なので原作知らずに見るとリキとイアソンの関係がかなり唐突すぎるかなw前半のラストでイアソンから戻るように言われたリキでしたが後半では場所を一転して舞台がミダスに移ります。出戻りペットになったリキがアパティアに囲われながら過去を回想する感じかな。イアソンかからダリルを呼ぶと言われてしぶしぶイアソンに従うリキ、ミメアとの束の間の情事(2012年度版はしっかりHしてたけど(涙)旧作ではキスシーンのみでよかった)Tバックが似合うリキのプリケツに萌えラブ後半はがっつりイアソン様(脱衣)とリキのラブシーン満載で鼻血ものです照れドキドキリキの唇を指の腹で撫でる手つきの優しさ、リキはリキでイアソンの髪を指で撫でるあのシーン好き。キスシーンが若干ぎこちないw両方の表情がわかるような角度にこだわったからかな。BGMもなんだかエロくてじっくりと二人のラブシーンを満喫できて眼福ですわ。これを2012年度版で見たかったよwまあでもよくよく考えるとリキってマジでマグロwあの子基本してもらうだけなのよねwイアソンが脳だけ本物の人工体だからボディタッチに興味ないのかなw(私が見たいのはダリル→リキじゃねえのよ。リキ→イアソンなんよ)ペットって設定が過激なんだけどリキがもともと真面目で一途なのとイアソンが早い段階でリキに惚れたからリキはミメアと浮気した以外イアソンに大事にされてたのが今作の良さかな。アニメ版は尺があるから重要なセリフはある(カッツェの独白「タナグラのエリートをただの人にしちゃった・・・とか」「間の楔って知ってるか」とか)もののイアソンとリキの交流シーンが限られてるからイアソンの執着はわかるけどいまいちリキの気持ちが見えてこないwガイは後半になったら「リキはこうあるべき」って理想を押し付けてガーン非常識な元彼になって大暴走。イアソンはイアソンでリキの心は手に入れられないって最初から諦めていて代わりに体だけでも独占したいってエゴ剥きだし。我が強くて譲らない二人の男を本気にしちゃったリキは無自覚で優柔不断なのであれよあれよという間にガイに流されてどうなっちゃうのっていう怒涛の展開になります(かつての同棲相手だったガイとは公私ともにパートナーでしたがラブシーンはなし。術後眠ってるリキの唇にキスのみ)何かやらかそうとしてるガイを仲間(ルーク、シド、ノリス)が気にかけ、イアソンのことはユピテル(作画レベルが桁違いに2012年度版とは違うのはこの方でしょ。旧作は笑)とラウールが案じながらついに運命の時がきてしまいます。地下シェルターのダナ・バーンにイアソンを呼び出したガイはイアソンを道づれにして爆爆弾しようと試みますが・・・。一方ガイの本気の証明とばかりにイアソンの呪縛からリキを解放するためと称しリング(はまってた部位は察して照れ)を外科手術で外されちゃったリキ。リキの元に訪れたカッツェと共にリキもまたダナ・バーンに向かいます。ガイから突き付けられたリングを見た瞬間激昂するイアソンはガイに暴行グーガイの底意地で爆発開始。そこへリキが駆けつけて安堵するイアソンに抱きしめられますが、倒れたガイを見てリキ動揺。イアソンにガイ救出を訴えるリキ。このあたりは原作の大事なシーンなのでかなり丁寧に演出されてると思います。そして怒涛のラスト。ガイをカッツェに託したリキはイアソンの元に戻り最後の一服。(カッツェ専用なのになぜか2本用意されてるとか突っ込んじゃダメ)もう涙ですよえーん多くを語らないけどしっかりと表情でイアソン様の喜び、不器用なリキの優しさが伝わるシーンでした。ただラストの方でカッツェが「こんな形でしか成就しない恋」って言ってたのがなあ。(聞き間違いじゃなければ)あれは愛の方がよかったな。二人を見守ってきたカッツェは一人涙を流し、最愛のリキを失ってしまったガイは倒壊した廃墟に佇み喪失を噛みしめエンディングに至ります。原作自体回想シーンが多く時系列もバラバラでイアソンとリキの心のやりとりがあんまり描かれていないし二人を取り巻く相関図も複雑で様々な思惑が入り乱れていましたがアニメ版では登場人物をバイソン&カッツェ(ファニチャーはダリルとキャル)一部のブロンディ(ラウール)だけに絞り本来いるはずのキャラ(ラビ、マノン、アイシャ、オルフェその他諸々)のシーンがごっそり削られた分かなりわかりやすい話にはなっていたと思います。説明ではなく映像で魅せる作品だから表情も丁寧に描かれていて素敵でした。ラストでイアソンに歩み寄ったリキの微笑み(ブラックムーンのせいだけじゃないと思う)リキを見つめるイアソンの慈愛の表情は感動しました。当時イアソンボイスを担当された塩沢兼人さんが亡くなったなんて残念です。旧作も新作もそれぞれの良さがありますがストーリーがラストまで描かれておりイアソンとリキの絡みシーンドキドキに特化している旧作、見たいのはこれじゃないシーンは多々あったもののイアソンやリキのキャラデザなどの作画(演出)は新作が秀逸でした。今はポリコレとかあるし(改悪されたくないムキーむかっ)原作を尊重した古き時代の良作だと思いますニコニコ