吉原理恵子さん作「間の楔」ハードカバーは読破済み(外伝とかは知らんけどw)でもだいぶ内容はうろ覚えだったので久々にキャラ文庫版を読んでみることに。全6巻で5巻だけはなぜか電子書籍版(番外編Muskは読了)しか見当たらなかったのでそっちはぼちぼち読んでる最中ですが、とりあえず結論ともいうべき最終巻の6巻と衝撃的なカラーイラスト挿入の2巻から読んでます。架空のSF世界が舞台でありタナグラのエリート「ブロンディ」と呼ばれる脳だけは本物で肉体は人工物である最上位の攻めイアソン様とス〇ムの雑種という最下層でバイソンってグループのリーダーをしてる黒髪黒目がキュートなリキの愛憎のお話しです。あらためて気づくのはリキって無自覚だけどかなりモテモテだったのねwイアソン様のリキへの愛に気づかないのはリキだけってw6巻で焦れたカッツェに指摘されて初めてイアソンの愛に気づくんかいwリキとは相思相愛のペアリングパートナーのガイと一方的な関係を強いたイアソンの愛。崖に2人ぶら下がっててどっち助けるの問題ですよw大事な相手をやっぱり助けたい、でも残された方へも未練があるって究極の2択ですよね。本性が垣間見えて鈍感なリキでさえ自分の本音と向き合わざるをえなかった。不老不死のブロンディと16歳から21歳までをイアソンに身も心も囚われたままだったリキ。人だからこそ惑うしどんどん老いてしまうリキの焦燥とか人としての感情に翻弄されてユピテルに詰められるイアソン様とかいろいろ考えたらあの結末がベストだったのかな。リキの決断に涙だしイアソンの愛が報われてよかったと思いました。とりあえずオチは読んだので次に気になった2巻を読みました。だってwカラーイラストが部屋付きのファニチャーのダリルとリキがHなことしてるの見たくなかったなあw私はかなりショックよwえーんイアソン一生の不覚なんじゃないのwイアソンはリキに出会うまではエリート中のエリートとして君臨してたのでペットを半年から1年でとっかえひっかえしてたそうです。当然自分で手を出すなんて酔狂なことをするはずもなく世話はファニチャーに丸投げ状態。視界に入った時に邪魔じゃなければいいやって感じだったみたい。だけどあらゆる意味で破天荒なリキと出会ったのをきっかけに徐々に変貌していきました。とはいえペットを他の相手とつがわせることもなんの躊躇もなかった方だけに当初は適当に相手を探すつもりだったらしく半年間にわたりリキの相手はダリルにさせていたようです(ご奉仕だけねw)ご自分は服を乱すこともなくそれを静観してただけwイアソン×リキだけが好きな私としてはなにしてくれてんの!ムキーむかっですよ。だけど半年経過して初めて自らリキの相手をして以降ダリルがリキに触れることは許さなくなったんだって。イアソン様も自覚ないまま独占欲とか嫉妬とか芽生えたようです。まだ全巻読んでないのでどこにどんなエピソードが書かれてるのかは把握できてないんだけど2巻はかなりディープ。まずダリルがリキのために禁忌をおかして処分されたこと(リキは知らない)そしてイアソンへの面当てのためにブロンディのラウールのお気に入りだったミメア(女子)に手を出してしまったこと(その後のミメアについてリキは知らない)リキに執着してなにかと絡んでくるキリエ(男)がリキのかつての恋人だったガイを騙してイアソンに渡したこと。などです。3年間イアソンの元で飼い殺しにされていたリキでしたが「この子元気なくて心配」になったイアソン様の計らいで1年だけ自由を得たリキ。そもそも若い子達の中で唯一とうがたったリキとしてはイアソンから自由になれるチャンスをふいにするわけもなく腑に落ちない気持ちのまま自由を謳歌。とはいえイアソンとの濃密な時間はなかったことにできるはずもなくガイと元の仲にも戻れないジレンマを抱えて鬱々としていたんです。リキの自由のために犠牲になったダリルや弄ばれたミメアのことは知るはずもなくどこに行っても誰かしらに執着される存在。罪な男ですよ。そして大事なガイまで巻き込まれてしまいどうするん?その極みがリキから連絡が来なくて焦れたイアソン様がリキの自宅に凸って「会いに来ちゃった」(笑)ってのが2巻でしたね。そういえば一つ気になったのが(気のせいかもしれないけど)2巻でガイに対しイアソン・ミンクだよ~って1度だけ名乗ったって(305頁)にあったんだけど、ページはわかんないけど6巻では一度も名乗らなず「ブロンディ」で通してたってあったような気がしたなあww元のハードカバーではなかったシーンがあるみたいだし加筆修正されてるんだと思うけどどうなんだろうwお前に名乗る必要ないっしょで名乗らないはわかるし、リキに知らしめるためにあえてガイに名乗ったとも考えられるけどw謎ですね。それはさておき読みたいのはひたすらイアソン×リキだけなのでラブシーンがあんまないから物足りないなあw他の巻で描かれてるんだろうかwこの作品って最初から最後まで小生意気なリキの尻をひたすら追いかける情けない野郎どもの話に終始してて、イアソン様はかなり序盤からリキ愛でボロボロ状態なのに澄まし顔だからぜんぜん気取られることなくw読者だけが察し状態。リキいつ気づいてくれるんだろう?気づくかな?ってハラハラがずーっと続くからニヤニヤしっぱなしwだからオチがあれでもなんだか丸め込まれちゃうwガイの暴走がなくてもいつかどこかで破綻はきたであろうけどどちらもリキに愛されたとはいえエゴの末最愛の相手を失ったガイと無欲の勝利のイアソン様、明暗の分かれたオチはエスプリ(意味知らんけどw)が効いてるんじゃないのw残りの巻も心して読みたいと思います。