和彫りといって思い浮かぶのは遠山の金さんwか新宿羅生門の西郷さんなんですが今回は和彫りが印象深かった作品です。まあ8〇3BLですね。以前ふれた御堂なな子さん作「爪痕 漆黒の愛に堕ちて」登場のピュアで一途な元彫り師で医者の花井春日(受け)と未完の鷹を背負う元弁護士8〇3の陣内鷹通(攻め)がお気に入りです。ただやっぱりマグロwじゃない大人同士のしっとり濃厚なエロスが好きなのでw選んでみました
1作目は日向唯稀さん作「獄中 寵辱の褥」です。冤罪で投獄されてしまった弁護士の蜂谷(受け)はかつて憧れていた恩人にうり二つな8〇3の二階堂に出会って・・・反発しながら惹かれる蜂谷を守る二階堂が素敵でした。閉ざされた空間で織りなすラブがよかったです。カクテルキス文庫の方は出獄後の2人を綴った「再会 溺愛の褥褥」も収録されてて嬉しい。絵は極道と愛を乞う犬でもおなじみのタカツキノボルさんでこちらも素敵でした。双頭の龍の和彫りも印象的。
2作目は結城一美さん作「鷹の褥でねむる龍」です。こちらは受け攻め共8〇3同士のラブ。あとがきではリバの可能性もあったそうだけどリバじゃなくてよかったw女もOKじゃないからww幼い頃無邪気な宏樹と出会った史彬の一目惚れだそう。宏樹(受け)が墨(虎と鷹)を入れている光景もありますよ。一方の史彬は観音像と黒龍ね。亜樹良のりかずさんの絵が艶っぽい。
3冊目は高槻かのこさん作「熱傷」です。こちらも画は亜樹良のりかずさん。主人公彫り師の環も背中に弁財天の墨が入ってるのがエロい。8〇3の宇和島(攻め)がいささか強引すぎるかなあwまあ上手そうでなによりw環が宇和島の背に魯智深の墨を完成させるまでの様子が描かれてて興味深かったです。環の方言が馴染みないけど艶っぽかったです。
4冊目は洸さん作「恋罪の傷跡」です。画はあじみね朔生さん。元8〇3の小料理屋の寡黙な店主卯月(攻め)を密かに慕い店に通う弁護士の椎奈(受け)の片思いラブ。ちょっと・・・椎奈がきょどりすぎで純愛こじらせまくりだったけど男初めてなのにマグロじゃなくてグッ卯月の背中は竜の墨入りでした。両想いに慣れてよかったね。
5冊目は以前もふれた松田美優さん作の「自己破〇願望」です。こちらの画は先ほどと同じくあじみね朔生さんです。危険な男8○3の千葉に魅入られてしまった19歳の夏目。夏目は当て馬の長谷川を利用しての千葉狙い、千葉はマユミ&長谷川を牽制しての夏目狙いって感じのそれぞれの思惑が錯綜するハードラブ。最後まで読んで改めて初めから読み返し千葉の反応を楽しむのが楽しい作品でした。千葉の背中には虎がいましたね。
女&浮気NGだしハピエン大好きな私でも楽しめた大人同士のラブでHな和彫りが素敵な作品でした~