まず一つ目に思ったのが黒き刃の刺客のこと。彼女達は全員マリカの親族ってことだけどつまり全員巫子村の出身者ってことでしょ?

 

 

狭間の地にも影の地にもしゃべる透明霊体は確認できるけど一方で黒い影は影の地特有のものらしい(墓所影などはいますが)この透明なのと影ではまた違いはあると思うけど、ともかく私が注目したのがこの黒い影たち。彼らの中にはかなり強モブもいますよね。

 

 

オープニング画像では黒き刃の刺客たちはフードから長い髪が出てるんだけど実際ゲーム内では全員顔もわからないし無言の状態。これはまさに影の地の住人同様に思えます。そこでふと思ったのが黒き刃の刺客も全員中身はこの影状態なのではないかってことでした。影の地では角人たちが「良き人になるために」巫子と罪人を壺に込める儀式をしてました。そして巫子村の住人も連れ去られて同様の運命をたどったはずです。一方メスメルはマリカの命で影の地を焼き払い住人は影人になりました。そしてその肉体と思しきものはエニルイリムの神の門の周辺の柱にしがみついた状態であるのかなと思ったんだけど、肉体を失っても存在し続けています。

 

 

黒き刃の刺客たちも巫子として壺にこめられてしまったのだとしたらあの肉体は醜悪で重い枷でしかない。だからマリカが影の地を去る時共に同行するために肉体を自ら捨てて影人間になった可能性はあるんじゃないかと思いました。

 

 

 

その2マリカについて。これはマリカとメスメルについての考察を見ていた時にふと思いついたことです。今回DLCでミケラが神になるための過程を私達は見ることができました。文字通り肉体も感情もすべてをミケラは捨てました。ネタバレにはなるけどラダーンを倒して○んだモーグの肉体にその魂を入れた理由を考えた時、ラダーンがミケラの申し出を断ったからってのもあるかもしれませんが、私は単純に大ルーンを捨てる必要があるからなのではと思いました。もちろんラダーンは自○してないしそのつもりがなかったようなのでどこまでも誇り高い存在だったのだと思いますが、主人公の褪人に倒されたことでラダーンとモーグ共に大ルーンを失いました。これは黄金律ではなく新たな律を掲げるために神人であるミケラさえもそうしなければならなかったほどのものでした。長々と書きましたがつまり新たな神になるためには自分を構成するすべて(遺伝子なども含む)を捨てざるを得ないってことです。じゃあなぜミケラがそのようにしたかといえば、聖樹に宿るための試みを失敗したことも大きいですが既存の方法が間違っているのだと気づいたからだと思います。つまりそれはマリカが神になる方法が間違っていたということです。

 

 

黄金律はマリカが始めました。そして巫子だったマリカにはおそらく(遺伝的にも)坩堝の諸相、宵目など古の遺伝子を保有していたのではないでしょうか。だからこそ角人を憎んでいた彼女にとってモーグとモーゴットの忌み双子の存在は受け入れ難いものでした。DLC登場のメスメルにもそれは顕著でした。よりによって忌まわしい炎を宿した蛇の化身だったのです。黄金律にとって不浄なもの都合の悪いもの、それらを持ち生まれ出たミケラとマレニアも然りです。生まれながらに苦しみを背負うことになった背景になにがあるのでしょうか。それはおそらくマリカが何も損なうことなく神になったからです。マリカはいずれかの時点でエルデの獣を受け入れ黄金律の器になりました。しかし神になってさえもマリカは様々なものを抱えたままでした。その黄金律にとって不穏な因子をマリカは女神として出産という形で体外に排出したのではないかと思いました。ミケラは神になる過程で全てを捨てましたが、大事なものを捨ててしまったために偽善に満ちた未熟な神にしかなれなかった。一方のマリカは己の感情という視座の揺らぎ、坩堝の諸相、あやうい全てを内包したまま神になりました。その結果子供達はその業を背負わざるを得なかったのは皮肉ですね。連綿と受け継がれる遺伝子を通じて様々な因子が萌芽し外なる神は狭間の地に干渉を続けてきました、そしてそれからの脱却を試みたのがミケラでありマリカは生涯翻弄されることになりました。

 

 

って妄想で~すニコニコ