お気に入りの映画「ザ・メニュー」をあつ森で再現してみました。完成度はこのさいお容赦くださいね~

 

 

この映画のレビューを検索した時、「ミッドサマー」のようなって感想があったので見てみたんだけど、「すっげ好き」な作品でしたわ。

 

 

舞台は孤島にある一流レストラン「ホーソン」。料理長のジュリアン・スローヴィクの率いるチームが一丸となってお客様を「極上の体験」へと誘ってくれるでしょう。

 

 

お客様も大事なメニューの一部なのですから・・・

 

 

ヒロインは夜の商売をしているマーゴ(仮名)です。裕福そうな好青年タイラーに誘われて彼の恋人の代わりに参加することになった招かれざる客です。

 

 

招待されたのは全部で12人。スローヴィクを見出した著名な評論家リリアン・ブルームから落ち目の俳優、そしてマーゴが関係した客も夫妻で参加してました。

 

 

そして一際存在感のあるスローヴィクが登場した途端なにか不穏な気配を感じるマーゴでしたが、タイラーをはじめ談笑している客たちは気にした様子もありません。

 

 

そんなシェフに熱い視線を送るのはタイラーです。熱狂的なファンなんですね。受け売りのうんちくを熱く語るタイラーとマーゴの温度差は埋まりそうもありません。

 

 

アミューズブーシュ(オードブル)が粛々と運ばれてきて客たちは舌鼓うちますが、マーゴの食欲を刺激するものではありませんでした。

 

 

うん、確かに~~あせる

 

 

12人のお客様を簡単にご紹介。

 

 

まずはヒロインのマーゴとタイラー。落ち目の俳優と女優。オーナーの部下で成金の3人。料理評論家と編集者。裕福な老夫妻。そして謎の老婦人です。

 

 

このお話しって確かにどことなく「ミッドサマー」を髣髴とさせるんですよね。シェフたちは共同生活をしていてそれこそ24時間一緒なんですから。スローヴィクの価値観が全てだからこそこじらせた彼らが暴走してしまったのでしょう。料理を作っているはずなのにどこかカルトっぽくて危うさを感じますね。

 

 

着ぐるみは熊じゃなくて天使だったか、とかいきなり誕生日祝うんかい!とかいきなり自〇すんな!とか最後はやっぱり燃えるんかい!とかミッドサマー好きなら一度は見てもいいかも。一応ホラー映画なので残酷なシーンはありますけどね。

 

 

これ料理の映画なの?とか思ったらホラーだったんかい!!ってなりそう。料理まずそうだしぜんぜんロマンチックじゃないし登場人物で唯一の常識人がヒロインのマーゴだけっていう。いろいろつっこみどころ満載なんです。

 

 

あとね、ラストの炎に包まれているシーンで流れているBGMどこかで聞いた感じなんですけど、喉まで出かかってるけど思い出せないんですよ~~。あの曲の盛り上がりとかコースが振舞われる時の曲はもちろん映画全体のBGMもキャスティングも、すごくはまってて良かったです。

 

 

→思い出したわ。あくまで主観だけど進撃の巨人のエンディング、神聖かまってちゃんの夕暮れの鳥が脳裏をよぎりました。思い出せてすっきり~

 

 

 

なんか舞台でもできそうな作品だと思いました(ラストが問題かガーン)ある種の群像劇でもあるのでそれぞれのお客様の背景もまた妄想をかきたててしまいます。

 

 

ミッドサマー好きな私のお気に入りとなった「ザ・メニュー」のイメージをあつ森で再現しました

手前左。老夫妻の席。薬指の指輪はいりませんね。奥様は酒でも飲まないとやってられないようです。きっと何度も夫に裏切られてきたんでしょうね。

 

 

手前右はマーゴとタイラーの席。一流店の料理を拒否して命がけでハンバーガーチーズバーガーをオーダーするマーゴと料理長のかけひきはみものです。瞳をキラキラさせてホタテについて熱く語るタイラーの不気味さといったら閉口です。どんどんメッキがはがれてポンコツぶりが露見していきます。真ん中の二人掛けの席にはスローヴィクを見出したリリアンと編集者が座ってました。ソフトクリームの帽子は2皿目の「パンのないパン皿」で供された料理のイメージです。ソースが巻き巻きしてたのうんちうんち

 

 

きちんと料理を出さないなんてと呆れるマーゴとは裏腹にシェフの巧みさに感心してうなる面々あせる

 

 

奥の右手側は落ち目の俳優と女優です。別れ話をするために来たため鍵を返す女優と食レポでチーズについて語る俳優。演技がひどすぎて料理長の逆鱗に触れたのかと思うとお気の毒過ぎる。奥の真ん中の席は3人掛けで、オーナーのヴェリクの部下の3人組です。人種も様々でポリコレ感漂いますが彼らは横領していたんですって。(だからてんびん座ね)うち一人が誕生日でバースデーケーキお祝いしてもらってました。そして左奥にひっそりと座る老婦人の正体はスローヴィクの母親でした。辛い過去を抱えておりアルコール依存症のようです赤ワイン

 

 

床に置かれたのはこの映画のクライマックスを飾るデザート、スモアのための焼きマシュマロですメラメラメラメラメラメラ

 

 

客が悪かったのかスローヴィクの野心がいけなかったのか。どちらにせよ従業員は全員彼を愛していましたが、どこかで道を間違えてしまったんですね。社畜となってしまった彼らは盲目的にスローヴィクを妄信してしまい最悪の選択をしてしまいました。

 

 

ホーソンに来なければよかったのに。恐ろしい結末を前に場の雰囲気にのまれてしまったかのようにスローヴィクに感謝の言葉すら述べる客もいました。やっぱりカルト映画なのかもしれない。

 

 

一人脱出を果たし船上から炎を見つめながらチーズバーガーを無心に食べるマーゴ、そのしたたかさが私は好きだな。

 

 

残酷なはずなのに後味は悪くない。そして見終わった後は妙にすがすがしさすら感じてしまう、そんな映画です。