ほら、興味持って・・!

 

その時腕輪が光ったかと思うと行動選択の余地が生まれた。

シンクロ率が上がってしまうが、主導権を握ることができるらしい。

 

どうすべき?やっぱり気になるから聞いてみようかしら?

 

→シャナーサ国の王について尋ねる

 

『シャナーサの王はどんな方なのかしら・・』

 

寝ても覚めてもヴィンス殿下のことで頭が一杯だった姫が突然現実的な話を持ち出したせいか侍女は一瞬ギョッとしたような表情をしたが、嬉々として語ってくれた。どうやら「父上」から姫の説得を申しつかっているようだ。

 

「姫様!やっと関心をもってくださったのですね。良かったですわ。ではおこたえしますが、姫様との婚姻が初婚だそうです。隣国はお国柄一夫多妻の習慣は残っておりますが、ライザール様はまだ独身でハレムもお持ちではないそうですわ」

 

そっか・・そういう風習があったっけ。まさにアラビアンナイトの世界ってわけね。

 

ハレムを持ってないってのは一安心だった。

 

好きになれるかもわからない男を他の女と競うなんてやっぱり嫌だ。

 

ルーガンは一夫一婦制のため、ヴィンス殿下にはすでに正式な婚約者がおり姫は姫で隣国に嫁ぐことになってしまった。

 

まさに悲恋だわ。

 

おそらくルーガンの影響もあってシャナーサでも一夫一婦制は受け入れられているようだ。

 

なるほど~

 

もう少し聞いてみようか・・?

 

『ライザール様・・はどんな人柄かしら・・?』

 

どんな男性だろうと会う前から決めつけたくなかった。少しでも情報が多い方がいい。そりゃ好みの顔だってあるわ。いくら中身が大事だって言っても見た目だって大事よ。

 

私は・・・ちらりと鏡を覗き込んだら目元を赤くはらした私が映っていた。

 

どう見ても・・私よね??それともそう見えるだけなのかはわからない。

 

ただ同じ顔のはずなのに表情が乏しいせいか人形のような印象の姫だ。

 

鏡を手にした侍女は姫の気まぐれに驚く気配があったが、続けた。

 

「そうですわね・・・在位7年の若き王ですわ。まだ30歳だとか・・・野性的な風貌の偉丈夫だと大使が申しておりました」

 

それは確かにすごいわね。

いいんじゃない、仕事ができる男は素敵だと思うしドキドキ

 

外観はワイルド系か・・ふとホリウッド映画のゴシップ俳優が浮かんだ。

 

あ~なんかイメージできたかも。とりあえず独身だっていうなら愛人とかいるかもしれないわ。