それに「妻」の態度がコロコロ変わればライザール様に不信感を与えてしまう可能性だってあった。
ドラマみたいに脚本があるわけじゃない。
感情のある人と人とのつながりがこじれてしまっては取り返しがつかないのだ。
そもそも砂嵐で国が滅ぶ前に和平交渉が決裂して隣国との戦争に発展する可能性だってある。
恋愛物語にはあまりにも重すぎる問題が山積みだった。
さっそく問題が起きたのは身を清めた後のことだ、後宮を管理する女官長がやってきたかと思うと、運ばせた衣装を指し示し着替えるように言ったからだ。
もちろん着替えは自分でするのではなく、いわば着せ替え人形状態なんだけど
想像通りの衣装だったことが問題だった。
おへそ・・出てるわね・・・なかなかセクシーな衣装だった。
基本的に女性は後宮を出ずに人前にも出ない習慣があるから、
この衣装はあくまでも王の目を楽しませるものだろう。
まあビキニよりは布多めだし、ちゃんと筋トレだってしてるからお腹はタプついてないし平気だわ
とはいえそれはあくまでも現代人の私の感覚だったようだ。
案の定姫は羞恥で動揺してしまった。
「そんな破廉恥な服を私に着ろというの!!侍女のくせにこの私に命令するなんて・・・なんて無礼なの」
あらまあ・・大人しそうだと思ってたけど意外と言うじゃない?
それほど嫌だってことね・・でもこれはまずい状況よ・・・
女官長の顔もひきつっているしここは何とかした方が良さそうね。
「我が国の伝統的な衣装でございます。どうぞお召しかえくださいませ。王のご所望なのですから拒むことなどできません」
ある程度反応を予測してたのか動じない女官長は押し切るつもりのようだけど・・
→干渉する
もう!わかってたけどやっぱりこうなってしまったわ。
コルセットが命の淑女に露出多めの衣装は厳しいでしょうね。
もっとも入浴や着替え自体は人前で平然と行えるのが王侯貴族なのだから「羞恥」のポイントがずれている気がするけど。