ホテルを出た直後、私達は暗黙の了解で相棒に戻った。

刹那君はなにか言いたげだったけど・・頼むから「責任取る」とか言い出さないでよ。

 

私の傷跡を見た刹那君は「男なら勲章だけど・・・女の身には辛かったな紗希」

 

そう言ってキスしてくれて心に温かなものがこみ上げた。

 

私はもう大丈夫だから。

 

――心配してくれてありがとう・・刹那君。

 

それにしても・・族のヘッドで女性経験豊富だって豪語してたのに・・

 

まさか私がリードすることになるなんて・・

私が如月先生からのいただきものを出した時のギョッとした刹那君の顔ったら・・

 

でも大事なことでしょ!

 

むしろ私の方が「責任」とってあげないとダメなんじゃって思ったくらい初々しかったとはさすがに言えない。

 

まあ、悪くなかったけど・・それは内緒だ。

彼とはこれからも良好な関係でいたいし。

 

あれ以降、もう一人の「私」から連絡が来ることはなくなった。

ささやかなSOSに気づけてよかった。

私なりにあの事件にも決別できて心の整理をつけることができた。

 

けれどここはFOAFの暗躍するG県だ。

これからも「とくそう」で刑事として怪現象を追及する日々が続いてゆくだろう

 

 

――相棒の刹那君と共に