ライオールはハレムの女達を躊躇なく生
にしてしまい、アリージュを守りたい一心だったライザはアリージュを守る方法を必死に考え、恋人にすれば良いのだと思い至った。
しかし相手は父のハレムの女だ。たとえ嫡男といえども禁忌だった。
未熟ながら必死にアリージュにアピールしたが、アリージュは幼いライザではなくライオールに心惹かれたようだ。
ライオールはハレムの女達に手を出さなかった。もちろん生
だと割り切っていたからだが、建前は愛妻家だからということになっていた。いや、彼が亡き王妃を愛していたのは間違いない。王妃の忘れ形見であるライザと王国を守ることに心血を注いでいた。
まだ十分に若い独身のライオールと少年のライザの間でアリージュは揺れたようだ。
そしてほんの悪戯心で王を誘惑してしまったのだ。
だが皮肉にもその過程でアリージュは気づいてしまった。
王には誘惑の効果が及ばないということを・・
当然ながらライオールは屈することはなく、その瞬間アリージュもまた彼の秘密に触れてしまったのだ。
それは決して触れてはならない禁忌ともいうべきものだった。
ライオールが王族の血を引かず、あろうことか多くの女達を生
にしていることにアリージュは気づいてしまった。
事情を知らないままアリージュを匿ったのは当時彼女の親友だったダーラだった。
そしてダーラは王子の護衛をしていたから、ライザとアリージュが親密になるのに十分だった。
怯える彼女を懸命に慰めるライザの優しさに触れるうち情を交わした二人は結ばれやがてアリージュは妊娠した。