これからは俺があんたの影になるぜ・・シリーン。

俺だけはあんたがシリーンだってこと忘れないから

だからどうかこの国をよろしく頼む・・・!

 

名残惜しさを噛みしめながらシリーンを見ると彼女もこちらを見ていた。

 

「・・・目覚めの時が近いみたい・・ねえ、ジェミル・・もう会えないの?」

 

 

――寂しくなるわね・・そう聞こえた気がした。

俺のこと好きじゃないくせに罪なことを言う。

そうだぜ、シリーン目覚めたら俺達はそれぞれの道を行くんだ。

 

だけど俺はいつだってあんたのことを見ているから・・

だからあんたも頑張れよ・・・ずっと好きだったぜ、シリーン

 

大勢を手にかけちまった俺は自業自得だけど・・

でもあんたには幸せになって欲しいんだ

 

俺もあんたも幸せな時が少なかったからそう簡単じゃねえのかも・・

 

人目を避けて生きてきた俺達がこれからは大勢の幸せのために生きていくなんてな・・・それで償いになるかはわからない。

でも悪くないだろ?

 

「店主」は俺に「君はまず多くのことを学ばなければならない・・私が師になってあげよう」と言った。

 

俺の存在を知る者はわずかだし師が必要だ。

ライザールに追いつくためにも経験値を底上げしねぇとな。

 

いずれは父の後を継ぎ、俺がライザールの共犯者になる日が来るまで・・

 

――俺はけっして闇には屈しない!

 

目覚めた時俺の新たな人生が始まる・・・