侍女も下がってしまい室内には二人きりだった。
王が人払いをされたのだろう。
「ねえ・・寒いわ・・温めてくださる?」
いかに熱砂の国であっても夜は寒いから互いの体温が心地よかった。
前はもっと奔放だったかもしれない。
でも今は彼のくれる愛撫に溺れてしまいそうになる。
自分の初心な反応に戸惑ってしまうなんて・・
出会ったあの日、私の運命を変えたのはルトだった。
ドナーとして死を待つことしかできなかった私に彼は言ったのだ。
「お前の願いはなんだ・・?」
――私の願い・・・?
ああ・・そんなこと誰も私に聞いてくれなかったわ・・
うつむいて唇を噛みしめて我慢することしかできなかった私に運命を切り開く方法を教えてくれたのは貴方だった。