いったいどうすれば・・?

 

ラムル様の話では舞妖妃として王宮で行われるレセプションに参加すればよいとのことだったがそんなにうまくいくだろうか?

 

もちろん王には興味はあったけれどね・・いい男だっていうし気になるじゃない?

 

だがあいにくと王がカマルにいらしたことはないから顔までは知りようがなかった。

 

もう!なぜ私に?ご自分で渡せばいいのに・・

 

どうもやっかいごとを押し付けられてしまった気がしてならない。

引き受けてしまった以上責任は重大だった。

 

とりあえず・・これはここにしまっておきましょう

 

豊かな胸の谷間に押し込むとすっぽりはまり密書は見えなくなった。

 

これでよしっと!奪えるものならとってみなさいってのよ

 

この出来事はシリーンを絡めとる甘い蜜の罠のほんのはじまりでしかなかった

 

ラムルに扮していたその人物こそこの国の王であるライザールその人だった。きっかけはほんの戯れに過ぎなかったが、彼はまずまずの成果に満足していた。

 

その唇に浮かぶのはかすかな愉悦の笑みだ。

 

そして今この時、義賊ライラヌールの姿に扮した彼が王だと知る者はない。

 

それは若き王が世を忍ぶための仮の姿でしかなかった。

 

ラムルの持つ密書を手に入れるために奔走していたライザールはまずは王としてラムルと対峙したのだ。