タイプが違うのもまたよかったのだと思う。
私はライアーズアートで刹那君は人情で事件を紐解く・・
本当にいいコンビだと思う・・
なのにその刹那君の様子がおかしいのだ。
今もPCを見るふりでこちらの様子を伺っている気配がする。
不意打ちで刹那君を見たらやっぱり慌ててPCに隠れる。
小学生じゃあるまいし・・・・本当になんなの?
考えてみればプライベートはもちろんだけど刹那君のその手の話はまったく知らなかった。
いえ、正確にはそうじゃない。彼は事件で出会った容疑者の女性たちに思い入れしてその度裏切られるたびに女嫌いが重症化しているといっていい。
その刹那君が私を意識してる?・・・なんでよ
自慢じゃないが私だって浮いた話は一つもないし・・
もちろんもう27歳だからか私より親の方が心配してるくらいだ。
出会いがあっても殺人犯やら容疑者じゃね・・・最悪殉職するかもしれない相手と恋愛なんて・・
そういえば一人いるじゃない・・死ななそうな男が。
憎まれっ子世に憚るっていうけどでもアイツはやっぱり却下ね
脳裏に浮かんだのは「金髪王子様」と呼ばれている治外法権の謎めいた男だった。米国を拠点にするカルト組織の手先らしい
これまでも事件で何度か遭遇したけどヨミ君やリセちゃんを道具のように使い捨てたひどい男だけに恋愛対象になるはずもない。
彼に利用されて命を落としたルナちゃんの最期は鮮烈だったし、またしても私は負傷して倒れてしまったのも記憶に新しい。
まさに私達「とくそう」の天敵ともいえた。
だからかより一層人情家で熱い男である刹那君の存在は貴重だった。