その時エレベーターが大きく揺れて、態勢を崩した刹那君がこちらに覆いかぶさってきた。

 

――え?

 

エレベーターの壁に両手をついた刹那君を見上げた拍子に唇が触れ合ったまま互いに硬直してしまう。

 

まさに刹那の出来事だった。

 

生温かな刹那君の唇の感触を意識した途端頬が上気するのが自分でもわかった。

 

見れば眼前にある刹那君も負けず劣らず真っ赤だった。

 

まさかこんな場所でよりにもよって相棒の刹那君と壁ドンチューをするはめになるなんて・・・

 

オカルト現象としか言いようがなかった。

 

誰の呪い!?

 

それにしても・・・

 

女嫌いなだけにキスは下手ね・・刹那君・・私より初々しい反応するなんて

 

これは叫ぶべき?「おまわりさーん・・痴漢です」って刑事なのに情けない