考えてみれば失恋なんて大人になってからはそうはなかったかもしれない。

 

年相応に異性とは交際してきたつもりだったけど、学生時代の憧れなんかとは違う大人の恋愛だけにかけひきをしくじればそれで終わりなんだってことを忘れていたなんて・・

 

我ながらどうかしてるわ

 

職場恋愛で破局が気まずくったって自業自得だった。

 

けっしてロレンツォの肩書だけに惹かれたわけではなかったけど・・

 

他の守護聖とは違い敬う気持ちだけではなくてもっと親密になりたいと思ってしまったのが間違いだったのかもしれない。

 

自分の魅力を十分に理解してるロレンツォだけに幾度なく際どいやりとりがあって誘惑もされたわ・・

 

彼になら抱かれてもいいとさえ思っていたのに・・

女性に人気のロレンツォを見ていたらどんどん不安になってしまって

 

少しでも彼の「特別」になりたくて焦ってしまったのかもしれない。

 

女王候補に選ばれて勘違いしまったのかも・・

きっと立場を弁えなかった私が悪かったのだろう

 

ロレンツォは地の守護聖だけど私はただの「女王候補」でしかないんだってことを忘れるなんて・・

 

うっかり踏み込みすぎたせいで女性と深いかかわりを持つことを恐れたロレンツォから別れを告げられてそれでおしまい。

 

サーッと血の気が引くのが自分でもわかったけどすでに手遅れだった。

 

あの当時はまだ女王試験は続いていた時だったし、守護聖としての役割を果たすために何事もなかったかのようにロレンツォはデートに誘いに来たけど・・

 

私より大人な分相手に弱みは見せないし平然と振舞うことに長けた人だとはわかっていたけど・・

 

彼を見るたび涙がでそうになってしまう私にはとても薄情な人に見えてしまった。