心は定まっていなかったけど波乱含みの審査を制して女王に選ばれたのは私だった。
まさか本当に選ばれるなんて・・
ロレンツォのことを考えたくなくて育成に没頭しすぎたせいだなんて皮肉ね。
はたして私が女王に相応しいのかしら?
最初から完璧な人間なんていないしわざわざ私を選んだからには自分ではわからない良さを買ってくれたのかもしれないけど・・
ルーティンワークを淡々とこなしながら日々失恋に打ちのめされていただけの私が宇宙の女王だなんて何かの冗談だとしか思えなかった。
女王にならずにバースに帰れる最後のチャンスだった
私の答えを待つ守護聖達の中には当然だけどロレンツォもいて・・
本当は一刻も早くここから逃げ出したいとさえ思っていたのに・・
未練が私の舌を縛り・・せめて彼の傍にいたくて
女王になると宣言してしまった。
私でなくともかまわなかったのに
きっとロレンツォは安堵したはず・・
宇宙にとっては必要不可欠な女王ですもの・・
だから少しでも認めてくれたからこそ私に「些事は気にするな」と
声をかけてくれたのだと思う・・
でも、私はそんなに強くなんかないわ。
それにロレンツォとのことは心の大半を占めていて些事なんかではけっしてなかった。
友情よりも恋愛を選ぶ女だもの・・忘れるのは簡単じゃない。