試験が終わり新たな女王を迎えたのを機に飛空都市を離れ聖地に戻った。

 

私邸から通うようになってからは前ほどアンジュと顔を合わせる機会は減ってしまった。

 

いや・・・避けられているのかもしれないとさえ感じていた。

職務に支障をきたすほどではないものの、アンジュと面会する機会が減ったのは明白だった。事務的な伝達はすべてサイラスか

レイナからもたらされた。

 

原因はもちろん心当たりがあった。

 

まさか私とのことをこれほど引きずるとはな・・

心のふれあいを求めたアンジュを拒んでしまい強引に関係を終わらせたのは私の方だった。

 

それが互いのためだと思っていたが後悔がないといえば噓になる。

 

これまで終わった恋を惜しんだことすらなかったが、それでも心残りなのはアンジュは素敵な女性だったしそもそも彼女の落ち度ではないからだ。

 

惹かれた気持ちに嘘はない。

 

まさに遍く宇宙を照らす女王陛下・・・守護聖の私にとっては忠誠を誓うべく特別な女性といっても過言ではなかった。

 

出会った当初はおもちゃのような他愛のない子供だと思っていた彼女が実力でつかんだ栄光だった。

 

バランス重視の大陸育成を見る限りでも優秀で献身的で女王になるべくして選ばれた存在といえた。

 

それがまぎれもない彼女の野心なのだと思ったが、今となってはわからない。