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二人はデートしていたのではなかったのだろうか?
もちろんデートしたからって程度はしれていた。
私はこれまでロレンツォ以外の守護聖を部屋に招いたことはなかったけれど・・
彼とはディベートしたりパズルをしたくらいだった。だから他の守護聖がどんなことをして過ごすのかなんてわかるはずもなくて・・
デートといっても恋人同士のそれではなくて互いの人柄を量る為の手段であり、守護聖は常にこちらが女王候補として相応しいかどうか見極めようとしていた。
知識が豊富で余裕のあるロレンツォと話すのは楽しかったけど・・・
でも楽しかった思い出すら今は辛かった。
心の整理なんかつくはずもなくて・・混乱したままヴァージルに連れ出された先は公園だった。
いつもなら家族連れの姿もあるけど今は黄昏時だから周囲に人気はない。
「あの・・どうしてですか?」
わざわざ連れ出してくれた理由が気になってしまう。
そしたらヴァージルが複雑そうな声で言った。
「傷心の女性を労わるのは当然のことです」
!?
やはり気づかれていたらしい。動揺もあって逆光の中に佇むヴァージルの表情はわからなかったけど、図星なだけに言葉に窮してしまう。
ごまかして取り繕うだけの余裕すらなかった。