互いに名乗り合ったが、許せ・・偽名を使ってしまった。
だがこの場所では王であろうと義賊だろうと関係ないだろう?
この場所でお前と出会えたことを嬉しく思う。
私がロックローズを求めていると知った彼女は案内を申し出てくれた。
監視する気なのは見てとれたがもちろん拒まない。
ハンターとしての彼女の仕事ぶりをぜひ見たかったからだ。
まずは彼女に付き合い最寄りのオアシスへと向かった。
濡らした布で丁寧に肌の泥汚れを落とすシリーンの姿を見ながら空になった革袋に水を汲む。
水を口に含むと渇いていたことを今更ながらに実感した。
「それにしても貴方運が良かったわよ?私に出会えて・・そんな軽装で砂原に来るなんて。私達ハンターも年に数度は遭難者の捜索をすることもあるのよ。手遅れになることだってあるんだから・・
間に合ってよかったわね」
視線の先にあるのは骨塚だった。貴重なモンスターの骨もとれるが中には砂原で命を落とした者達のものもあるだろう。
「お前に出会えたことは幸運だった。ありがとうシリーン」
まさに幸運の女神だと思いながら答えるとシリーンはまたかすかに赤くなった。
正直なところもっとはすっぱな娘だと思っていたが・・・ずいぶんと可愛い反応を返すじゃないか
勇ましいと思えば初心な一面もありますます興味がわくな