「ウニャニャ・・みてはいけないものをみた気分ニャ![]()
」
ひとりごちるアイルーに苦笑する。
ライラとはこの数時間で打ち解けたからか敵愾心こそ見せなかったが見るに堪えないのか目を覆っているようだ。
シリーンいわく私はライラのおめがねにかなった稀な男らしい。
私が相棒のカルゥの反応を窺うのと同じだな。
涙をぬぐったシリーンはきっぱり言った。
「ともかく貴方がただ者じゃないのは確かね。ハンターにスカウトしたいくらいだわ」
彼女にとって最高の誉め言葉なのだろう。
「それは光栄だな。だがあいにくと私はハンターではないが、もしシャナーサに戻るなら連絡をくれ。その時は砂漠でデートしよう」
すでに私の僅かな訛りからシャナーサ出身だとバレていたからの言葉だった。
すると彼女は一瞬黙り込み、困ったように微笑んだ。
やがて何かをふっきたのか頷いてくれた。
「ええ・・約束よ、ルト・・でも一つだけ確認させて・・貴方独身でしょうね?」
照れ隠しにそうきたか。だが私の年齢では妻帯者の方が多いだろうな。
だから当然の心配だったわけだが・・どう応えるべきかな。
シリーンに結婚願望がないなら独身だといえば不安になるかもしれない。
それに女がいないのは本当だが困っているわけでもない。
そう思う一方で思わせぶりなことを言い勘繰られて嫉妬されても面倒だったし、逆に女がいないことを気味悪がられる可能性すらあった。
